「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月7~18日/ハードコート)の1回戦で、大坂なおみ(日本/日清食品)とマリア・シャラポワ(ロシア)が対戦。6-4、6-4のストレートで大坂が勝利し、見事シャラポワを下して2回戦進…

「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月7~18日/ハードコート)の1回戦で、大坂なおみ(日本/日清食品)とマリア・シャラポワ(ロシア)が対戦。6-4、6-4のストレートで大坂が勝利し、見事シャラポワを下して2回戦進出を決めた。試合時間は1時間35分。

世界ランキング44位の大坂と41位のシャラポワ、現在のランキングは近いもののシャラポワは元世界女王であり、多くのテニスファンに長く愛されているスター選手。「BNPパリバ・オープン」も2006年と2013年に2度優勝している。対する大坂は、大舞台での試合やランキング上位者に対してさらに力を発揮するようなタイプで、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)やアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を破ったこともある。両選手とも今大会ではノーシードでの出場となっているものの、1回戦から非常に楽しみな対戦カードとなった。◇   ◇   ◇試合は大坂のサービスから開始。勢いよく最初のサービスゲームをキープすると、大坂は続く第2ゲームにシャラポワのセカンドサービスを攻撃。相手のダブルフォルトでいきなりブレークを果たした。しかし相手はさすがのシャラポワ。大坂は第7ゲームでブレークバックを許し、追い上げのプレッシャーを受ける。それでも一歩も譲らない大坂は、5-4で迎えたリターンゲームでチャンスを作ると再びブレーク。第1セットを先取した。

続く第2セットは序盤、両者サービスキープが続く緊張感のある展開に。大坂も再三にわたりシャラポワの厳しい攻めに合うが、引き続き高い集中力を維持し切り抜けているように見られた。すると大坂がゲームカウント2-1で迎えた第4ゲーム、またもシャラポワのダブルフォルトをきっかけに、ブレークに成功。

しかしここからブレーク合戦に。このまま流れは渡さないとばかりに、即座にブレークバックをしてくるシャラポワ。続く第6ゲームには両者互角の激しいラリーを展開する。シャラポワからこれ以上ないというような強烈なコースにショットを浴びるシーンもあった大坂だが、再びブレークしゲームカウント4-2とリード。それでも食い下がるシャラポワが、さらにもう一つブレークバック。

その後両者が一つずつサービスゲームをキープし、ゲームカウントが大坂の5-4で迎えた第10ゲーム。ここでも両者譲らない激しいラリーを展開するも、シャラポワのダブルフォルトで大坂にマッチポイント。最後は一歩抜き出た大坂が、この激闘を制した。

大会公式Twitterによると、シャラポワは試合後の会見で「彼女は期待の新星。プレーが本当に良かった。打球は深く、サーブも強かった」と語っている。

高い集中力で、良い意味で淡々と試合に入り込んでいたように見えた大坂は、2回戦で第31シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)との対戦が決まっている。次も素晴らしいテニスを見せてくれる事を期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「BNPパリバ・オープン」でシャラポワを下した大坂なおみ

(Photo by Jeff Gross/Getty Images)