現地2月20日3月6日にかけてフランチャイズ指定行われ、6人の選手がフランチャイズ指定を受けた。ピッツバーグ・スティーラーズRBレビオン・ベルもその1人だが、満足はしていないだろう。ベルは今年の1月に「もし、来季もフランチャイズ指定されたら引退も考える」と、フランチャイズ指定を嫌う発言をした。

通常、選手がフランチャイズ指定を嫌うのは、長期契約に至ろうとしている場合、他球団との競合がないため交渉の余地がないこと、もしくは、1年は高額の年俸が保証されるものの、来季以降は契約がなくなってしまうためだ。しかし、ベルには別の事情がある。「RB全体の契約を見直してもらいたい」と、考えているためだ。現在RBの契約の基準は、RBの中で最大の契約を結んでいるアトランタ・ファルコンズRBデボンタ・フリーマンの5年間4100万ドルの契約だ。

現在RBの市場価値は低く、平均年俸は153万ドルで、平均年俸80万ドルのロングスナッパーと、111万ドルのFBに次いで全ポジションの中で3番目に低い。1年あたり820万ドルの契約を結んでいるフリーマンはRBとしては破格の契約を結んでいることになるが、ポジション別平均年俸最高の749万ドルのLTをわずかに上回るのに止まっている。つまり、ベルはFA市場で自らの価値を計ることで、RB全体の評価を底上げを狙っているのだ。

それでもスティーラーズがベルをフランチャイズ指定したのは、ベルの実力が原因だ。昨季は2度目のオールプロ一軍に選出。321回走1291ヤードと85回捕球655ヤードを獲得し、RBとしてもレシーバーとしてもチームに貢献した。また、5年のキャリアでランパス併せて一試合あたり129ヤード獲得は、NFL記録となっており、ベルが引退を表明するリスクを取ってでも、他球団には渡したくなかったのだろう。

フランチャイズ指定を受けたのち、ベルは「まだ双方納得のできる契約ができていない。俺は、チームにとっての俺の価値に見合った契約が欲しい。妥協をするつもりはない」と交渉が続いていることを明かした。また、自身のツイッターで「ピッツバーグは、オハイオの村から出てきた21歳の俺を迎え入れて、逆境を乗り越えて男にしてくれた。スティーラーズの一員でいることは大好きだし、キャリアをピッツバーグで終えたい」と残留を希望していることを明言。ベルの考えている「価値に見合った金額」を具体的に示すことはなかったが、昨年7月に3年4200万ドルの契約を断っていること。チームメイトのQBベン・ロスリスバーガーが4年8740万ドル、WRアントニオ・ブラウンが4年6800万ドルの契約を結んでおり、「彼らは実力に見合う契約を結んでいる。次は俺の番だ」と発言していることから、大型契約が予想されている。