伊藤美誠 写真:アフロ 2018年シーズンITTFワールドツアー2戦目の「カタールオープン」<3月6~11日/ドーハ>決勝トーナメントが3月8日にスタートする。同大会はツアー最高格付けの「プラチナ」にあたり獲得ランキングポイントが高いこと、…

伊藤美誠 写真:アフロ


 2018年シーズンITTFワールドツアー2戦目の「カタールオープン」<3月6~11日/ドーハ>決勝トーナメントが3月8日にスタートする。同大会はツアー最高格付けの「プラチナ」にあたり獲得ランキングポイントが高いこと、さらに今シーズンから新しい世界ランクのポイントシステムが採用され積極的な大会参加を余儀なくされたことで、卓球帝国・中国も続々とトップ選手がエントリーしている。



 もちろん日本もフルメンバーを送り込んでおり、男子ではエースの水谷隼(木下グループ)が2017年11月のドイツオープン以来、約4カ月ぶりのワールドツアー出場。また、女子では「みうみま」こと平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)/伊藤美誠(スターツSC)ペアのダブルスが、2016年12月の世界ジュニア選手権ケープタウン大会以来、実に約1年3カ月ぶりの再結成とあって大きな注目を集めている。

早田ひな 写真:アフロ


女子シングルスは対中国に加え日本人対決も熾烈

 女子シングルスの決勝トーナメントは32人中、日本人選手と中国人選手が10人ずつと、いずれも大所帯となった。その中で今回、珍しく世界女王の丁寧と劉詩ブン(ともに中国)が予選ラウンドから出場。これは今年1月に採用された新しい世界ランクのポイントシステムによる順位を反映してのことで、現在世界ランク20位の劉詩ブンは初戦でなんと同1位の朱雨玲と対戦する。同14位の丁寧も初戦を勝ち上がれば、2位の陳夢と対戦する可能性が濃厚だ。



 他方、日本人同士の対戦も多く、エースの石川佳純(全農)と早田、平野が同ブロックに入っている。2020東京五輪に向け代表メンバー争いが本格化する今シーズン。まだ選考基準は発表されていないが、世界ランクが大きく作用するのは確かなだけに、獲得ポイントの高いプラチナ大会で結果を出そうと誰もが虎視眈眈だ。


<女子シングルス 決勝トーナメント出場選手> WR=世界ランク
石川佳純(全農)WR3
伊藤美誠(スターツSC)WR5
平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)WR6
早田ひな(日本生命)WR12
佐藤瞳(ミキハウス)WR16
加藤美優(日本ペイントホールディングス)WR17
森さくら(日本生命)WR19
橋本帆乃香(ミキハウス)WR23
芝田沙季(ミキハウス)WR24
長﨑美柚(JOCエリートアカデミー)WR128