2018年シーズンITTFワールドツアー2戦目の「カタールオープン」<3月6〜11日/ドーハ>決勝トーナメントが3月8日にスタートする。同大会はツアー最高格付けの「プラチナ」にあたり獲得ランキングポイントが高いこと、さらに今シーズンから新しい世界ランクのポイントシステムが採用され積極的な大会参加を余儀なくされたことで、卓球帝国・中国も続々とトップ選手がエントリーしている。



 もちろん日本もフルメンバーを送り込んでおり、女子では「みうみま」こと平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)/伊藤美誠(スターツSC)ペアのダブルスが、2016年12月の世界ジュニア選手権ケープタウン大会以来、実に約1年3カ月ぶりの再結成とあって大きな注目を集めている。

平野美宇/Miu Hirano, 伊藤美誠/Mima Ito 写真:AFP/アフロ


約1年3カ月ぶりの「みうみま」ダブルスが話題に

 今回のカタールオープンでは懐かしいペアが帰ってくる。「みうみま」こと平野/伊藤ペアだ。わずか5歳の頃から15歳までダブルスを組んでいた2人はワールドツアー史上最年少優勝記録やギネス記録を持つ名コンビ。2016年リオ五輪前は伊藤が日本代表メンバー入りしたため、一時ペアを解消したが、12月の世界ジュニア選手権ケープタウン大会で復活。だが2人のダブルスはこれが最後となっていた。

 伊藤といえば、最近は早田ひな(日本生命)とのペアで世界卓球ドイツ2017銅メダルや今年の全日本選手権優勝など、ペア結成から1年足らずで数々の成績を挙げている。にもかかわらず、なぜ今、平野との再結成なのか?

 それは2020年東京五輪をにらむ日本女子代表チームの馬場美香監督の采配によるものである。先月ロンドンで開催されたチームワールドカップと同じように五輪も団体戦で行われダブルスが絡んでくる。そのため、現段階でいろいろなペアを試しているのだ。お互い格段に力をつけた平野と伊藤がどんなコンビネーションを見せるかに注目が集まる。


<女子シングルス 決勝トーナメント出場選手> WR=世界ランク
石川佳純(全農)WR3
伊藤美誠(スターツSC)WR5
平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)WR6
早田ひな(日本生命)WR12
佐藤瞳(ミキハウス)WR16
加藤美優(日本ペイントホールディングス)WR17
森さくら(日本生命)WR19
橋本帆乃香(ミキハウス)WR23
芝田沙季(ミキハウス)WR24
長﨑美柚(JOCエリートアカデミー)WR128