昨年秋に日本代表のディフェンスコーチを務めたジョン・プラムツリーが、2016年のスーパーラグビー王者であるハリケーンズ(ニュージーランド)の来季ヘッドコーチに就任することが決まった。現在指揮しているクリス・ボイドは今季終了後に退任してノー…

 昨年秋に日本代表のディフェンスコーチを務めたジョン・プラムツリーが、2016年のスーパーラグビー王者であるハリケーンズ(ニュージーランド)の来季ヘッドコーチに就任することが決まった。現在指揮しているクリス・ボイドは今季終了後に退任してノーサンプトン・セインツ(イングランド)のディレクター・オブ・ラグビーになることが決まっており、ハリケーンズは3月7日、ボイド体制下で4季目のアシスタントコーチを務めているプラムツリーを2019シーズンからのヘッドコーチに選任したと発表した。3年契約。

 コーチ歴は20年以上ある52歳のプラムツリーは、ニュージーランド代表のアナリスト(2001~2002年)や、アイルランド代表のFWコーチ(2013~2014年)なども務めたことがある。2008年から2013年にかけてはシャークス(南アフリカ)で指揮を執り、チームにとって12季ぶりのカリーカップ(南ア国内最高峰大会)優勝を遂げた2008年と、スーパーラグビーの決勝に導いた2012年に、南アの年間最優秀コーチ賞に輝いた。2015年からハリケーンズのアシスタントコーチとなり、翌年のスーパーラグビー初制覇に貢献。そして昨年10月に日本代表のコーチングスタッフに加わり、アグレッシブな高速ディフェンスを導入してジャパンを鍛え、世界選抜とオーストラリア代表には敗れたものの、ヨーロッパ遠征でトンガ代表に快勝、フランス代表とは初の引き分けという結果を残していた。

 今後、日本代表のディフェンスコーチを兼任するのか、継続するならどれくらい関わるのか気になるところだが、現時点で日本ラグビー協会からの発表はない。昨秋来日したときプラムツリーは、「来年のことはわからない。ジェイミー(ジョセフ ヘッドコーチ)とトニー(ブラウン アタックコーチ)に気に入られるかどうかだ」と笑って答えていた。