フランス・パリで行われている全仏オープン(5月22日〜6月5日)の8日目、女子シングルス4回戦。 第4シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が2009年の全仏覇者で第13シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)を6-…

 フランス・パリで行われている全仏オープン(5月22日〜6月5日)の8日目、女子シングルス4回戦。

 第4シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が2009年の全仏覇者で第13シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)を6-3 6-4で下し、3年連続の準々決勝進出を決めた。

 ムグルッサは、第1セットの第1ゲームでサービスエースを2本、ストロークエースを2本決める最高の立ち上がりを見せた。ただし、試合を決める最終ゲームでは5度目のマッチポイントで勝利をつかんでいる。

 第2セットの第3ゲームでサービスキープに苦しんだクズネツォワ。サービスエースで始まったゲームだったが、15-40とムグルッサにブレークポイントを与えると、ムグルッサはこのチャンスにセカンドサービスを攻めてブレークに成功し、3-1とリードした。

スベトラーナ・クズネツォワ

 第8ゲームはムグルッサのミスで、15-40とクズネツォワにブレークポイントを握られる。そして12回続いたラリーの最後はムグルッサのフォアハンドがサイドに逸れて、クズネツォワが4-4に追いついた。

 しかし、ムグルッサの勢いは衰えなかった。第9ゲームで、またもクズネツォワのセカンドサービスを攻め立てたムグルッサ。2度目につかんだブレークポイントで、ドロップショットからクズネツォワをネットにおびき出し、フォアハンドのパッシングショットを決めて5-4とリードを奪った。

 そして最後のゲームは、ムグルッサが4本のマッチポイントを逃したあと、5本目を決めた。クズネツォワのバックハンドクロスがワイドに切れて、1時間38分の試合は幕を下ろした。

 ムグルッサの準々決勝の相手は、ノーシードから勝ち上がった23歳のシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)。ロジャーズは1回戦で第17シードのカロリーナ・プリスコバ(ロシア)、2回戦でエレナ・ベスニナ(ロシア)、3回戦で第10シードのペトラ・クビトバ(チェコ)、4回戦で第25シードのイリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)を下し、大会の台風の目となっている。過去にグランドスラムは9回出場し、2015年の全米オープン3回戦が最高成績で、2週目にプレーしたことは一度もなかった。(C)AP(テニスマガジン)