レンジャーズとは契約破談もブルージェイズへ移籍、投手コーチも「スライダーは圧巻」 元阪神の呉昇桓投手はブルージェイズでメ…

レンジャーズとは契約破談もブルージェイズへ移籍、投手コーチも「スライダーは圧巻」

 元阪神の呉昇桓投手はブルージェイズでメジャー3年目のシーズンを迎えることになった。まだビザが取得できていないため、オープン戦には出場できないが、練習では早くも同僚を感心させる投球を披露。昨年は3月のWBCでMVPに輝き、シーズンでも33試合登板で13勝9敗、防御率3.09の好成績を残したマーカス・ストローマン投手も感銘を受けていたと、地元メディアが報じている。

 呉昇桓は2月に入ってレンジャーズとの契約合意が米メディアで一斉に報じられたが、破談となって正式契約には至らず。2月26日にブルージェイズが獲得を発表していた。身体検査にも問題はなかったと伝えられている。

 カナダの地元TV局「スポーツネット」電子版は、「オ・スンファンのスライダーはマーカス・ストローマンの目を引いた」とのタイトルで特集を掲載した。ビザ取得の見込みについて、呉昇桓が通訳を介して「まだわかっていない。最終結果を待っているところだ」と話していることを紹介。現時点ではオープン戦には出場できないものの、投球練習では称賛を浴びているという。

 記事によると、2日(日本時間3日)に呉昇桓の投球を打撃ケージの後ろから見ていたストローマンは「明らかに感銘を受けていた」そうで、「オのスライダーの変化を絶賛したのだ」という。さらに、2004年にDeNAでプレーし、現在はブルージェイズの投手コーチを務めるピート・ウォーカー氏が「アームアクション(腕の動き)が素晴らしかったね。凄く生きが良いボールだね。そしてスライダーは圧巻だったよ」と高く評価したことも紹介している。

「オのスライダーは、2017年に味わった苦戦の一番の理由だった」

 呉昇桓は阪神を退団後、2016年にカージナルスに加入。初年度はシーズン途中からクローザーを任されるなど、76試合登板で6勝3敗19セーブ14ホールド、防御率1.92と快投を続けたが、昨年は62試合登板で1勝6敗20セーブ7ホールド、防御率4.10と成績を落とし、オフに契約満了でFAとなっていた。

 記事では、「オのスライダーは、2017年のカージナルスで味わった苦戦の一番の理由だった」と指摘。昨季はスライダーによる空振り奪取率が急降下し、コンタクト率が急上昇したという。「それら問題の大部分としては、スライダーが前年のように沈むかわりにホームベース付近に留まってしまう傾向がオにあったからである」ともしている。2年目に成績を落とす原因となった決め球の出来は、復活へ向けて大きな要素の1つとなるだけに、投球練習で質の高いボールを投げていることは「ブルージェイズにとっては特に素晴らしいニュース」だというのだ。

 ウォーカー投手コーチは記事の中で「ホームベースに来るスライダーに関しては明らかにミスだったと思う。スライダーでもう少し隅を有効に使う必要があるね。その投球によって、彼は痛い目に遭ったんだと思うよ。彼は調子が凄くいいと言っていたから、彼を試合で投げさせることを望んでいるよ」と大きな期待を寄せている。「ファイナルボス」への評価はまだまだ高い。(Full-Count編集部)