WBC(世界ボクシング評議会)が、前世界バンタム級王者ルイス・ネリを無期限の資格停止処分とした。ネリには大幅な体重超過で山中慎介との試合に臨んだことに、大きな批判が寄せられていた。

山中とネリは2017年8月15日にも対戦し、そのときは4ラウンドTKOでネリが山中を下し、新チャンピオンになった。山中はプロ初黒星を喫し、5年9ヶ月保持してきたベルトを失った。しかし、その後のドーピング検査でネリの検体から陽性反応が検出された。WBCは「意図的な摂取と判断する確証が得られなかった」として、ネリの王座を剥奪しなかったが、代わりに山中との再戦を求めていた。

7ヶ月ぶりの再戦に向けて心身を研ぎすませてきた山中だが、前日計量に現れたネリは2.3キロのリミットオーバー。2回目の計量でも1.3キロの体重超過だった。この時点でWBCは王座を剥奪した。試合はネリが当日計量までに体重を58キロにすることで成立したが、真面目に減量に取り組んできた山中とのコンディションの差は大きく、2ラウンドTKOでネリが勝利した。

こうしたネリの振る舞いに、元ライトフライ級世界王者の木村悠さんはツイッターで、「確かにネリは許せない。リベンジしてもらいたい気持ちもわかるよ。井上尚弥くんとか話題になってるしね。でもその前にルールを守らせるようにしないと何も変わらない。もっと厳格なペナルティーを与えて今後このようなケースが起こらないような仕組みの改善が望まれる。じゃないとまたズルするよ」とツイートし、選手本人に猛省を促すのはもちろん、再発防止策を考えることが必要だとした。

元世界三階級王者の亀田興毅も、山中との2ショット写真とともにインスタグラムを更新して、「なんとも後味が悪い」と試合への不満をつづった。

「計量をオーバーしてきた時点でプロ失格。以前に良く似た事があったのを思い出した。それは弟の大毅の世界戦。あの時も同じく対戦相手が計量をオーバーし、試合をキャンセルしたくてもメインの試合という事もあって出来ない。これは世界的にも問題になっているが解決できないのが今の現状」

プロボクシングが17の階級に分けられている理由をしっかり考え、「スポーツマンシップに乗っ取ってしっかりとやってほしいと思う」とした。

こうした声にボクシングファンからも、「ルールを守るからスポーツが成り立つんですけどね」「限界まで絞ってたら再計量までに1キロ落とせないでしょ」「ルール破ればただのケンカと変わらない」「あんなことがまかり通ったら、ボクシングが成り立たない。全団体で重いペナルティを作らないと」「資格停止といってもWBC以外の団体には上がれるし、記録上はネリが勝者になるんだよな…納得できない」などのコメントが寄せられている。