オーストラリア代表として55キャップを重ね、昨年のワールドカップでは決勝を含む5試合でターンオーバー数17回(1位)という驚異的な数字を記録した“世界最強ボールハンター”のFL/NO8デイヴィッド・ポーコック(28歳)が、ジャパンラグビー…

 オーストラリア代表として55キャップを重ね、昨年のワールドカップでは決勝を含む5試合でターンオーバー数17回(1位)という驚異的な数字を記録した“世界最強ボールハンター”のFL/NO8デイヴィッド・ポーコック(28歳)が、ジャパンラグビートップリーグ王者のパナソニック ワイルドナイツに入団することが正式発表された。

「パナソニックワイルドナイツのような素晴らしいクラブでプレーできる機会を得たことを嬉しく思います」とチームを通じてコメントしたポーコック。「ワイルドナイツには、優秀な選手たちが多く所属し、素晴らしい歴史のあるクラブだと知っています。ロビー・ディーンズ監督、ベリック・バーンズ選手と一緒にもう一度プレーできることも楽しみのひとつです。ジョージ・スミスが2012年に日本から豪州に帰ってきた際、彼は自身のプレーに新たなものを加えて戻って来ました。私自身も、日本でプレーすることで自分のプレーの幅を広げることができるように取り組みたいと思っています」

 オーストラリア代表111キャップ保持者のジョージ・スミス(35歳)は今季からサントリーサンゴリアスに復帰することが決まっている。つまり、世界最高のオープンサイドFLと呼ばれた2人が日本ラグビー界で激突するのだ。

 ポーコックは今年3月、オーストラリアラグビー協会ならびにブランビーズと2019年末まで契約を延長し、自身が関心を持つ社会テーマの勉強や自己啓発のために2017年はラグビーから離れることも許されている。2016-2017トップリーグ終了後の彼のプランは定かではないが、新しい挑戦へ、情熱と強い意志を持っているのは間違いない。

 トップリーグ3連覇を遂げたパナソニックの現指揮官は、元オーストラリア代表ヘッドコーチのロビー・ディーンズであり、2008年にポーコックを代表デビューさせた恩師。ディーンズ監督の存在もポーコックの心を動かした要素のひとつと思われるが、入団を決意した理由について彼はこうも言っている。
「ワイルドナイツのチームビルディング文化、そして、パナソニックのブランドスローガンである“A Better Life, A Better World”という言葉も私がこのクラブに惹きつけられた理由です」

 トップリーグ4連覇へ向けて大きな戦力を獲得したディーンズ監督は、「我々は、デイヴィッドが彼のラグビー人生の目標を叶えるためのチームとして、パナソニックワイルドナイツを選んだことに喜びを感じています。また彼がこのクラブで出会う人たちとの交流を楽しんでくれることを確信しています。デイヴィッドは、自分自身の将来設計について、すべて徹底的に考えつくしており、これから数年間共に過ごせることを楽しみにしています」とコメントした。

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