創部から131年の歴史を経てドリームカムトゥルーだ。 メジャータイトルとは無縁だったコナートが、プロ12(アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリアのプロクラブ・地区代表が競うリーグ)で念願の初優勝を遂げた。エディンバラのマレーフ…

 創部から131年の歴史を経てドリームカムトゥルーだ。
 メジャータイトルとは無縁だったコナートが、プロ12(アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリアのプロクラブ・地区代表が競うリーグ)で念願の初優勝を遂げた。エディンバラのマレーフィールドで現地時間5月28日、同大会のプレーオフ決勝がおこなわれ、元サモア代表主将のパット・ラムがヘッドコーチを務めるコナートは、レンスターとのアイルランド勢対決を20-10で制し、栄冠を獲得した。

 コナートは前半12分、WTBマット・ヒーリーが自陣深くからのカウンターで敵陣に入り、すばやくリサイクルしてFBティアナン・オーハロランが10メートルラインからディフェンスの間をすり抜け、先制した。21分にはナイジェリア出身のWTBニイ・アデオロクンが巧みな足技も使い、トライ。
 レギュラーシーズンを1位で通過し2季ぶり5回目の優勝をめざしたレンスターだが、タックルミスが多く、劣勢は続いた。
 コナートは、ニュージーランド出身のCTBバンディー・アキが相手の司令塔ジョナサン・セクストンに強烈なタックルを決めてチームを活気づけ、ブレイクダウン、ラインアウト、ボールキャリーで奮闘した主将のNO8ジョン・マルドゥーンも流れをよくした。

 後半早々、レンスターがショットで3点を返したが、コナートは56分、アメリカ代表SOでもあるAJ・マギンティが敵陣22メートルラインから絶妙なキックでディフェンス裏にボールを転がし、いち早く反応したWTBヒーリーがインゴールに押さえ、20-3とリードを広げた。

 レンスターは66分にようやくトライを挙げたものの、コナートが10点差を守り切り、ファンとともに歓喜の瞬間を迎えた。