2017年シーズンは1勝に終わり、勝ち点9。18チーム中最下位に終わったレベルズだが、今季は戦力の充実が進んでいる。チーム削減策によりリーグから除外されることになった、ウェスタン・フォースの好選手たちが加わったからだ。
 手腕が高く評価されるデイヴ・ヴェッセルズ監督(前フォース監督/南アフリカ出身)の就任も大きい。35歳のこの指導者は、将来を嘱望される存在だ。FWコーチのジョー・バラカット、BKコーチのショーン・バーンとともに指揮を執る。

 3月2日の午後に秩父宮ラグビー場で試合前日練習をおこなったレベルズ。報道陣には冒頭のわずかな時間しか公開されなかったが、個々でウォーミングアップに取り組んだ時間は、それぞれリラックスしていた。
 前週のレッズ戦に45-19と快勝してシーズン開幕を快調に滑り出したからか、心地よい緊張感も、肩の力が抜けた雰囲気だった。

 日本代表で活躍するNO8アマナキ・レレィ・マフィの存在が際立つFWは、2017年だけで豪州代表キャップ11を重ねたLOアダム・コールマンもフォースから加入し、強化が進んだ。
 同選手は移籍組ながら、すぐに主将に就任。204センチの高さを誇るタイトファイブとして存在感を示し、ブレイクダウンでの仕事、ラインアウトで力を発揮する。昨季スーパーラグビーにデビューし、3戦出場、わずかなプレー時間ながら豪州代表に選ばれたHOジョーダン・ウエレセも伸び盛りだ。
 サンウルブズ戦のリザーブメンバーにはLOジェフ・パーリングも入った。2017-2018年シーズンに宗像サニックスでプレーしたこの人は、イングランド代表29キャップ、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ3キャップと経験豊富で、ラインアウトの知識にあふれる。

 ヴェッセルズ監督が誰を起用するか頭を悩まされるほどの陣容となったのがBKだ。
 チームのパフォーマンスに大きく影響を与えるのが、スタッド・フランセでの2年のプレーを終えて豪州ラグビーに復帰、新しく加わったSHウィル・ゲニア。サンウルブズのSH流大主将が「以前から憧れていた」と話す世界的スターだ。狼軍団の9番は、「ナキ(マフィ)を動かしたら、ゲニアも動く」と警戒を深めている。
 強化されたFWを活かし、自身がランナーとして走るプレーに加え、長くてはやい、正確なパスでアウトサイドの選手を走らせそう。ヴェッセルズ監督は、ゲニアにピッチの指揮官を期待する。SOには、ホンダヒートでプレーしたジャック・デブレツェニが入った。192センチ、100キロと大型で能力は高い。

 豪州代表でも活躍するリース・ホッジはCTB、デイン・ハイレットペティ(初戦のレッズ戦でゲインメーター146、13キャリー、2トライの活躍)はFBに入ったが、要注意なのがWTBセファナイア・ナイヴァルだ。昨季までスーパーラグビー32試合に出場して11トライ。豪州代表でも7試合で3トライを挙げている。また、先週のレッズ戦でも2トライの活躍だった。

 開幕となるブランビーズ戦に25-32と敗れた後、FL姫野和樹は「これだけ失点しては勝てない」と戦いを振り返ったが、このレベルズ戦も同様に、サンウルブズがどれだけ守れるか。勝負の行方はそこにかかっている。
 サンウルブズにとって個々の攻撃力の高いレベルズは、厄介な相手だ。