イングランド代表のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチが、カルカッタカップを懸けたスコットランド代表との試合に敗れた翌日、マンチェスターの駅の外で男性グループにしつこくからまれ、暴言を吐かれたことが明らかとなり話題となっている。

 英国メディアの『BBC』によると、ジョーンズ氏はイングランド代表が10年ぶりにスコットランド代表に負けた翌日の2月25日、サッカー界の名将であるサー・アレックス・ファーガソンに招かれてマンチェスター・ユナイテッド対チェルシーの試合を観るため、独りで電車に乗ってエディンバラからマンチェスターへ移動した。そしてオックスフォードロード駅に到着し、送迎車を待っていた際にからまれ、ののしられ、身体的にも暴力があったという。

 ソーシャルメディアなどで流通している映像(http://www.bbc.com/sport/rugby-union/43235314)を見ると、酒に酔っているような複数の男性がジョーンズ氏に近づいてきて、肩に腕を回すなどして写真を撮り、ジョーンズ氏が車に乗り込むと、ドアを開けて暴言を吐き続けている様子が確認できる。

 さらにジョーンズ氏は数時間後、マンチェスターからロンドンへの電車のなかでも同じような被害に遭ったようで、その報告を英国交通警察が受けたとBBCは伝えている。

 オーストラリア出身のジョーンズ氏は、ブランビーズや母国代表、サントリーサンゴリアスなどを率いて成功を収め、2012年4月に日本代表ヘッドコーチに就任。厳しい指導でまさに“ブレイブ・ブロッサムズ”をつくり上げ、2015年のワールドカップでは優勝候補の南アフリカ代表を破るという史上最大の番狂わせを起こし、サモア代表とアメリカ代表も下して3勝、歴史的快挙を遂げた。そして、2015年末からイングランド代表のヘッドコーチとなり、同代表を率いてのテストマッチ通算成績はシックスネーションズ連覇を含めて24勝2敗(勝率92.3%)。2017年にはワールドラグビーの年間最優秀コーチ賞を受賞し、誰もが認める名将となった。

 ニュージーランド出身でスコットランド代表となったPRサイモン・バーガーンが2月24日にイングランド代表と対戦する数日前、気持ちを昂らせていたのか「基本的に、みんなイングランドが嫌い」と発言して物議を醸していたが、ジョーンズ氏にとってプライベートで起きた今回の出来事は残念で、不快な一日となってしまった。

「私はファンに対してきちんと対応するようにしているが、ああいうことが起きた場合、自分の安全を守らなければならない」と英メディアに語ったジョーンズ氏。「私は人間だ。他の誰とも違うとは思っていない。公共交通機関に乗って旅行することは問題ないと思っていたが、もう二度と乗らない」とコメントしている。

 ジョーンズ ヘッドコーチが率いるイングランド代表は、シックスネーションズ3連覇を目指し、第4節(3月10日)はパリでフランス代表と対戦する。