「男子テニスATPワールドツアー500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/本戦2月26~3月3日/ハードコート)、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)は3月1日、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)を準々決勝で破り、ベスト4入りを決め…

「男子テニスATPワールドツアー500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/本戦2月26~3月3日/ハードコート)、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)は3月1日、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)を準々決勝で破り、ベスト4入りを決めた。カウントは7-6(4)、6-4、試合時間は1時間42分だった。

バウティスタ アグートは、鍛えられた強靱な下半身で安定感あるショットを放ち、抜群のスタミナで優れたコートカバーリングを実現。鋭角に打ち込んでくるフォアハンドは一発で形勢を逆転させる力を持っている、23位だ。

チョリッチは安定感の高いストローカーで、広いコートカバー力も持ち味の一つにしており、昨年の「Next Gen ATP ファイナルズ」にも出場するなど、若手の中でも注目株だ。2013年に全米オープンジュニアを制し、プロ転向した経緯があり、現在のランキングは50位となっている。

試合は両者ともサービスをキープしてスタートしたが、序盤から動きのある展開になった。

3ゲーム目、チョリッチは15-40のブレークポイントでバウティスタ アグートのアウトミスからブレーク。

しかし、バウティスタ アグートは8ゲーム目のリターンで3ブレークポイントを握ると、チョリッチにアウトミスが出てブレークバック。カウントも4-4のイーブンに。

1セット目はその後、お互いにサービスキープを続け、タイブレークで決着をつける形となった。

バウティスタ アグートが3-2で迎えたリターンの6ポイント目で、打ち合いから深いストロークを放つと、チョリッチがミスヒット。両者を通じて初めてのミニブレークとした。バウティスタ アグートのリードのまま6-3の3セットポイントとなった後、チョリッチは1ポイントを挽回。しかし続くポイントで、チョリッチのバックハンドの打ち合いでミスが出て、バウティスタ アグートが1セット目を7-6(4)で取得した。

2セット目は中盤まで膠着状態が続く、緊張感のある展開となった。

動きが出たのは9ゲーム目。ゲームカウント4-4からチョリッチのサービスゲームで、バウティスタ アグートは3ブレークポイントを掴むと、アドバンテージサイドでのリターンをストレートに返球してエースを決め、ブレークに成功。

バウティスタ アグートは続くサービスゲームをキープしてストレート勝ち。準決勝進出を決めた。

次の試合で、同選手はステファノス・チチパス(ギリシャ)に勝利したマレク・ジャジリ(チュニジア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年「全米オープン」でバックハンドを打球しようとするバウティスタ アグート

(Photo by Elsa/Getty Images)