「男子テニスATPワールドツアー500 アカプルコ」(メキシコ・アカプルコ/本戦2月26~3月3日/ハードコート)の大会3日目、ドミニク・ティーム(オーストリア)は、デニス・シャポバロフ(カナダ)を難なく下し、3回戦への進出を決めた。カウン…

「男子テニスATPワールドツアー500 アカプルコ」(メキシコ・アカプルコ/本戦2月26~3月3日/ハードコート)の大会3日目、ドミニク・ティーム(オーストリア)は、デニス・シャポバロフ(カナダ)を難なく下し、3回戦への進出を決めた。カウントは6-2、6-3、試合時間は1時間15分だった。

ティームは、力強い片手バックハンドと、フォア、バックとも大きなフォームで強烈なスピンをかける特徴を持つ、ランキング6位(2月26日付)。今大会では第3シードで、1回戦では予選を勝ち上がってきたキャメロン・ノリー(イギリス)を6-3、5-7、7-5で下している。

対する、シャポバロフは2017年のトップ100最年少選手であり、将来のNo.1候補ともいわれる18歳。2月26日付けのランキングでは45位で、先週行われた「デルレイビーチ・オープン」ではベスト4に進出している。

同選手は1回戦で、錦織圭(日本/日清食品)を6(3)-7、6-3、6-1で下してきた。◇   ◇   ◇

ゲームでは、ランキングで上位のティームがまずはリードを築いてスタートを切った。最初のゲームで、シャポバロフはサービスゲームで試合に入ったものの、15-40の2ブレークポイントをティームに与えてしまった。

ティームはこのチャンスを生かしてブレーク。1ブレークアップのリードで、ティームが主導する序盤になった。

さらに、7ゲーム目でティームはブレークを重ねると、サービング・フォー・ザ・セットでも、3セットポイントを握った。1ポイントをダブルフォルトで失ったものの、ティームのデュースサイドでセンターへのサービスウィナーで、1セット目は6-2でティームの手に落ちた。

2セット目に入ると、ティームとシャポバロフはともに、サービスをきっちりキープする構えで、序盤は進展。

3-3で入った中盤の、シャポバロフのサービスゲームで、2セット目の流れが動いた。30-30からストロークを打ち合うとシャポバロフが、アウトミス。ブレークポイントのピンチを迎えたシャポバロフに対して、ティームはセンターへの厳しいサービスに対してなんとかリターンして、ラリーに入るとシャポバロフがアウト。

第2セットでもティームが1ブレークアップのリードを先に手にした。

さらに、ティームは5-3となった後に続くシャポバロフのサービスゲームに入る、ベースライン後方での打ち合いからのシャポバロフのアウトなどで、0-40と3ブレークポイントを獲得。シャポバロフはサーブ&ボレーでしのごうとしたものの、ボレーがアウトとなり、ティームの2回戦突破が決まった。

ティームは準々決勝でフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は 「リオ・オープン」でフォアの構えを取るティーム

(Photo by Buda Mendes/Getty Images)