フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は大会3日目、「男子テニスATPワールドツアー500 アカプルコ」(メキシコ・アカプルコ/本戦2月26~3月3日/ハードコート)でダビド・フェレール(スペイン)との接戦を制して準々決勝への進出…

フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は大会3日目、「男子テニスATPワールドツアー500 アカプルコ」(メキシコ・アカプルコ/本戦2月26~3月3日/ハードコート)でダビド・フェレール(スペイン)との接戦を制して準々決勝への進出を決めた。カウントは6-4、4-6、6-3、試合時間は2時間23分だった。

デル ポトロは2009年の「全米オープン」のチャンピオンで、怪我に苦しみ約2年前はランキング1,000位台になりながらも復活し、現在は9位となっている。今大会では、ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)を6-1、6-2で倒し、勝ち上がってきた。

一方の、フェレールは、「リトル・ビースト」という異名を持つほどの強靭なスタミナと、安定したメンタルを背景にした勝負強さを武器にしており、ポジショニングの巧みさとミスの少ないストローク力を併せ持つ。現在のランキングは、39位となっている。◇   ◇   ◇

ゲームが始まると、両者ともまずは落ち着いてサービスをキープする形で滑り出した。

デル ポトロは第5ゲーム、第7ゲームの自身のサービスで何度もブレークポイントを握られるピンチに直面したが、センターへのコースをつくサービスやサーブ&ボレー、巧みな展開でピンチを脱した。

さらに、同選手はその後も自身のサービスゲームは譲らず、5-4でリターンゲームに。その中でデル ポトロはフェレールとベースラインの後ろに距離をとって下がり、ストロークの打ち合いで優位を取った。

そのまま0-40のデル ポトロの3ブレークポイントとなると、フェレールが1ポイント挽回したものの、第1セットはデル ポトロのものになった。

第2セット、まずチャンスを得たのはフェレールで、1-1の30-30からストローク戦で打ち合うと、デル ポトロがアウトミスし、ブレークチャンス。続くポイントで、デル ポトロがダブルフォルトでポイントを失い、フェレールが1ブレークアップを確保する展開となった。

一方のデル ポトロは第8ゲームのリターンゲームでブレークしたものの、第2セットで決定的なブレークを決めたのはフェレールだった。デュースとなった後に、左右にコースをつくストロークでウィナーをとると、ブレークポイントでデル ポトロのバックハンドの打球はネットに当たりアウト。フェレールが1ブレークアップを再び確保して、第2セットを取得した。

セットカウント1-1のイーブンで最終セットに入り、勝敗を分けたのは第6ゲームだった。デル ポトロが3-2となったリターンで、15-40と2ブレークポイントを手にしたが生かせず、デュース。しかし、同選手は、フェレールの短くなった返球を、スライスのアプローチ。フェレールは返球をネットにかけてしまい、ピンチに陥った。

結局、デル ポトロは丁寧に返球するラリー戦を仕掛けるとフェレールがバックハンドのサイドアウトでミス。ブレークが実現した。

フェレールは挽回しようと競ったものの、最後までもう1ゲームのブレークをできず、デル ポトロが次戦に進む権利を得た。

デル ポトロは準々決勝で、ドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー500 アカプルコ」の1回戦でミーシャ・ズベレフに勝利した際のデル ポトロ

(Photo by Hector Vivas/Getty Images)