「男子テニスATPワールドツアー500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/本戦2月26~3月3日/ハードコート)の2回戦で、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)はブノワ・ペール(フランス)と対戦した。カウントは6-1、6-4、試合時間は1時間…

「男子テニスATPワールドツアー500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/本戦2月26~3月3日/ハードコート)の2回戦で、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)はブノワ・ペール(フランス)と対戦した。カウントは6-1、6-4、試合時間は1時間2分だった。

チョリッチは安定感の高いストローカーで、広いコートカバー力も持ち味の一つにしており、昨年の「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」にも出場するなど、若手の中でも注目株だ。2013年に全米オープンジュニアを制し、プロ転向した経緯があり、現在のランキングは50位となっている。

一方の、ペールは、サービスとバックハンドに加えて、ドロップショットなど繊細なタッチを生かしたテクニカルなショットを武器にしているほか、ネットプレーも器用にこなし、強打もすればソフトにも打つなど、プレーのリズムに変化をつける器用さを持つ。ランキングでは2月26日付けで46位と100位圏内の中堅どころだ。◇   ◇   ◇

チョリッチは1ゲーム目から、チャンスを掴んだ。その中で3度目のデュースとなると、ベースライン付近でのストロークの打ち合いから、ペールがストレートに展開しようとしたところでネットミス。ブレークポイントを再びチョリッチに与えた。

チョリッチはこのチャンスにストローク戦で相手のミスまで待って、ブレークを実現。

続くサービスゲームでは、試合中にペールのラケットのグリップが真っ二つに折れる珍事も起こったものの、チョリッチは落ち着いてサービスをキープ。

さらに、5ゲーム目で、ペールがダブルフォルト3本を犯すミスから、ブレークを献上してしまい、チョリッチは続けてサービスキープとブレークを重ねて1セット目を6-1で自身のものにした。

2セット目も序盤からチョリッチがリードする形で試合は進展。4ゲーム目、ペールは自身のサービスゲームで、ストロークの打ち合いからアウトミスを重ねた。チョリッチが3ブレークポイントを掴むと、続くポイントでもペールがアウトミスしてしまい、ブレーク。チョリッチが3-1の1ブレークアップのリードを確保した。

しかしペールは7ゲーム目に、チョリッチのサービスゲームでデュースに持ち込んで、巻き返しを図った。チョリッチがダブルフォルトでブレークポイントを与えてしまうと、続くポイントのストロークでもミス。ペールが4連続ポイントでブレークに成功し、1ブレークダウンを帳消しにした。

しかし、チョリッチは5-4で入ったリターンゲームで、30-30からペールのダブルフォルトでマッチポイントのチャンスを迎えた。ペールがチョリッチのリターンに対して、高く上げた返球となってしまい、スマッシュで試合が決まる形となった。

チョリッチはロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と次の試合で対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー500 ドバイ」でのボルナ・チョリッチ

(Photo by Tom Dulat/Getty Images)