ボルナ・チョリッチ(クロアチア)が「男子テニスATPワールドツアー500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月26日~3月3日/ハード)の1回戦でリシャール・ガスケ(フランス)と対戦し、2回戦への進出を決めた。カウントは6-4、6-3、…

ボルナ・チョリッチ(クロアチア)が「男子テニスATPワールドツアー500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月26日~3月3日/ハード)の1回戦でリシャール・ガスケ(フランス)と対戦し、2回戦への進出を決めた。カウントは6-4、6-3、試合時間は1時間15分だった。

ガスケは、片手バックでスピードとコースを自在に操れ、テニス界随一と言われるほどで、自身最高位のランキングは7位。現在は、37位につけており、まだまだ実力者の位置を保持しており、今大会の同選手のシード順位は5位だ。

一方のチョリッチは安定感の高いストローカーで、広いコートカバー力も持ち味の一つにしており、昨年の「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」にも出場するなど、若手の中でも注目株だ。2013年に全米オープンジュニアを制し、プロ転向した経緯があり、現在のランキングは50位となっている。◇   ◇   ◇

試合では、ガスケが精彩を欠き、お互いにブレークをしたものの、チョリッチが主導権を掴んでゲームを進める展開となった。

チョリッチが最初のゲームでサービスをキープした一方で、ガスケは2ゲーム目、自身最初のサービスゲームから苦しい立ち上がりを見せる。

2ゲーム目の冒頭で、チョリッチはバックハンド同士のストロークの打ち合いから、オープンスペースへのシナーやガスケのアウトミスなどで、3ブレークポイントをいきなり手にした。そのまま、ガスケは挽回できずに、チョリッチにいきなりブレークを許してしまった。

ガスケも、第9ゲーム目で追い上げを見せた場面もあった。チョリッチが、ガスケのリターンに対するミスなどで、0-30とガスケが先行。さらに、30-40とブレークポイントに追い込まれると、ストロークでアウトミスをしてしまい、ガスケが1ブレークを取り返してイーブンに戻す展開となった。

しかし、ガスケは4-5で迎えた自身のサービスゲームで、結局、ブレークを許し、6-4で1セットを奪われる展開となり、精彩を欠く動きを目立たせてしまった格好だった。

2セット目に入ってもチョリッチが先にブレークを達成して、リード。2ゲーム目のガスケのサービスを、チョリッチがブレークすると、両者ともにサービスキープを続ける展開に入った。

セット終盤に入り始める7ゲーム目で、ガスケが意地を見せて、食らいつく姿を見せた。1ポイントをチョリッチに与えた後、ガスケはストローク戦で粘って、チョリッチのミスでポイントを得ると、相手のアウトミスなども重なり、15-40と2ブレークのチャンスを掴む。

同ゲームの最後は、チョリッチがストロークをアウトミスしてしまい、ガスケが1ブレークを返す形になった。しかし、第2セットは結局、直後にチョリッチが再びガスケのサービスをブレークし、勝利を決めた。

チョリッチは次戦では、西岡良仁(日本/ミキハウス)に5-7、6-4、6-1で勝利したブノワ・ペール(フランス)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年の「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」でガッツポーズをとるチョリッチ

(Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)