ジョージアラグビーにとっての記念日になった。

 ジョージア代表として49キャップを保持するサンウルブズのHOジャバ・ブレグバゼが2月24日、ブランビーズ戦の後半21分にHO堀江翔太に替わってピッチに登場。ジョージアでは初となるスーパーラグビー出場を果たした。

 登場直後の後半23分のマイボールスクラムでは、最前線で核となり、ここでペナルティを獲得したサンウルブズは、途中出場のヘイデン・パーカーのPG成功で5点差(22-27)に迫った。

 ディフェンスでは主にラックサイドに立ち、ラインアウトのスローイングでも実力の片鱗を見せた。しかし後半37分、ロリー・アーノルド(ブランビーズ)の脚が左脚に当たるアクシデントに見舞われ、無念の負傷交代となった。

 身長180センチ、体重108キロのHOブレグバゼは試合後、左脚をかばいながら取材エリアに現れたが、怪我については平然と「ラグビーではよくあること」と語った。

 サンウルブズも25-32で敗戦を喫し、華やかなデビュー戦とはいかなかった。
 英ウスターでのプレー経験もある経験豊富な30歳は、試合全体を穏やかな口調で振り返った。

「勝つチャンスのある試合でしたが、後半にミスが増え、残念な結果になりました。しかしポジティブな要素はあります。前半は良い兆候がありました。私達は今シーズン、成功を収めることができると思っています」

 チームの一体感については手応えがある。多国籍軍となっているチームについても「経験のある選手がたくさんいます。チームにとってポジティブなこと」と感じている。

 あえてチームが成長すべき点を挙げるとするなら、それは「細部」だと現役ジョージア代表HOは言う。

「ディシプリンや、小さなミスを修正すべきだと思っています。ラグビーで最も重要なのはディテールです。私達はこれからその部分を向上させることができると思います」

 HOブレグバゼはインタビューに淡々と答えた。しかし笑い声を洩らした瞬間もあった。
 それは、スクラムに関する質問を投げかけられた時だった。

 あなたのスクラムのポリシーは何ですか?
「脳、ハート、思考――すべてを常に前進させることですね」
 自身のスクラムポリシーについてそう答えると頬を緩め、HOブレグバゼは嬉しそうに笑った。スクラムのことになると表情の一変する男がここにもいた。

 サンウルブズの次なる戦いは、3月3日の第3節レベルズ戦。

 今季初勝利を目指すホームゲームのメンバーは未発表だが、HOブレグバゼ自身も「タフなコンペティション」と語るスーパーラグビーの舞台で、いずれ自慢のスクラムマネジメントを披露する機会はやってくる。

 ジョージアラグビーの期待を背負う男の旅は始まったばかりだ。(文/多羅正崇)