黒衣を着たことがあるニュージーランドの実力ある選手が、またひとり、海外クラブへ移籍することが決まった。昨季プロ12(現 プロ14)のチャンピオンであるウェールズのスカーレッツは2月27日、マオリ・オールブラックス(ニュージーランド・マオリ…

 黒衣を着たことがあるニュージーランドの実力ある選手が、またひとり、海外クラブへ移籍することが決まった。昨季プロ12(現 プロ14)のチャンピオンであるウェールズのスカーレッツは2月27日、マオリ・オールブラックス(ニュージーランド・マオリ代表)の経歴を持つLO/FLブレイド・トムソンが2018-19シーズンに加入すると発表した。現在、ハリケーンズに所属する27歳のトムソンは、今年のスーパーラグビー終了後に海を渡る。

『NZヘラルド』紙によると、トムソンは祖父母のルーツによりスコットランド代表になれる資格があると考えられており、来年のワールドカップで同チームと一緒のプールに入る日本代表にとっては要注意の選手となるかもしれない。

 2010年のIRBジュニアワールドチャンピオンシップ(現 ワールドラグビーU20チャンピオンシップ)で優勝したときのU20ニュージーランド代表メンバーでもあるトムソンは、2013年にスーパーラグビーデビュー。マオリ・オールブラックス入りも果たし、2014年には来日して日本代表との2試合に先発出場していた。

 昨年は肩の脱臼に苦しみ、スーパーラグビーでは2試合の出場に終わったものの、先週末におこなわれたブルズとの今季第1戦ではベンチ入りし、途中出場で復活をアピールした。

 ラグビー王国のトッププレーヤーたちはヨーロッパや日本のクラブチームから常に注目されており、今年のスーパーラグビー後はトムソン以外にも、オールブラックとしてキャップを持つFL/NO8リアム・メッサム、LOドミニク・バード、CTBチャーリー・ナタイ(以上、チーフス)、CTBジョージ・モアラ(ブルーズ)、CTBセタ・タマニヴァル(クルセイダーズ)はフランスへ、SOリマ・ソポアンガ(ハイランダーズ)や元U20ニュージーランド代表のFL/NO8ブラッド・シールズ(ハリケーンズ)はイングランドのクラブへ移籍する。