西岡良仁(日本/ミキハウス)は2月27日、「男子テニスATPワールドツアー500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月26日~3月3日/ハード)の1回戦で、ブノワ・ペール(フランス)に挑んだものの逆転負けを喫した。カウントは7-5、4-…

西岡良仁(日本/ミキハウス)は2月27日、「男子テニスATPワールドツアー500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月26日~3月3日/ハード)の1回戦で、ブノワ・ペール(フランス)に挑んだものの逆転負けを喫した。カウントは7-5、4-6、1-6で、試合時間は1時間42分だった。

西岡は、フォアではスピンボールで粘り強く、バックはフラット系で攻撃的にエースを狙いにいくプレーを見せる選手で、ランキングでは2月26日付けで179位。2017年3月には、前十字靭帯を損傷し、休養を余儀なくされていたが、「全豪オープン」でツアー大会への復帰を果たすとともに故障明けの初勝利も飾っていた。

一方の、ペールは、サービスとバックハンドに加えて、ドロップショットなど繊細なタッチを生かしたテクニカルなショットを武器にしているほか、ネットプレーも器用にこなし、強打もすればソフトにも打つなど、プレーのリズムに変化をつける器用さを持つ。ランキングでは2月26日付けで46位と100位圏内の中堅どころだ。

西岡とペールは1セット目には引き締まったゲームを展開し、サービスのキープをお互いに続ける緊迫した試合運びとなった。

両選手とも、デュースにもつれ込みはするものの、ブレークするには至らず、いずれの側にもリードは生まれずに、第1セットの序盤、中盤を均衡のとれたまま消化。

西岡はその中で、11ゲーム目でブレークに成功し一歩リードすると、続く自身のサービスゲームをキープして、1セット目を自身のものにした。

西岡はさらに1セットアップのリードを2セット目では守ろうとする展開。ペールはしかし、2ゲーム目で西岡のサービスをブレークし、続く自身のサービスゲームをキープして3-0とリードを確保して、追い上げ態勢に入った。

しかし、5ゲーム目のリターンで、30-40と西岡のブレークポイントとなったところで、ペールがダブルフォルトをしてしまい、西岡が1ブレークダウンを帳消しにするブレークを達成した。

第2セットは結局、いったんはイーブンとなったものの、ペールが再度ブレークに成功し、西岡からセットを奪う格好となり、勝敗の行方は最終セット次第となった。

最終セットでは、西岡は冒頭から自身のサービスも含めてゲームを取得できず、2度のブレークを含む、5連続でゲームを奪われた。さらに、最後まで西岡の挽回はかなわず、ペールが勝利を決めた。

ペールはボルナ・チョリッチ(クロアチア)と第5シードのリシャール・ガスケ(フランス)の勝者と2回戦で対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年「BNPパリバ・オープン」のときの西岡良仁

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)