今年のスーパーラグビーにおいて、日本代表選手で唯一、海外のチームに所属するアマナキ・レレィ・マフィは、レベルズの背番号8をつけて2月23日にホームのメルボルンで開幕を迎え、レッズとのオーストラリアダービーを45-19で制した。 マフィは両…

 今年のスーパーラグビーにおいて、日本代表選手で唯一、海外のチームに所属するアマナキ・レレィ・マフィは、レベルズの背番号8をつけて2月23日にホームのメルボルンで開幕を迎え、レッズとのオーストラリアダービーを45-19で制した。

 マフィは両チーム最多となる17回のボールキャリーでハードな走りを繰り返し、ターンオーバーには3回成功、タックルやキックチェイスでも相手にプレッシャーをかけるなどし、勝利に貢献した。前半と後半の途中に右足首の治療を受けるシーンもあったが、フル出場した。

 昨年は1勝しかできず最下位だったレベルズだが、フランスから帰国したSHウィル・ゲニアや、大会再編により削減対象となってしまったフォースから多くの選手と若き有能な指揮官(デイヴィッド・ヴェッセルズ)が加入し、先発にオーストラリア代表選手を9人並べた。

 経験豊かなSHゲニアは古巣レッズ相手に、巧みなパスワークでトライを生み出し、クイックタップから速攻を仕掛け、走っては自陣からのビッグゲインもあり、陣地獲得のキックでも場内を沸かせた。

 フォースから移籍してきたFBデイン・ハイレットペティは、インターセプトからの独走を含めて2トライを挙げ、メルボルンのファンのハートをつかんだに違いない。

 一方、ブラッド・ソーン新ヘッドコーチの初陣を勝利で飾りたかったレッズだが、前半9分、主将のNO8スコット・ヒギンボッサムが相手選手の頭部へ危険なショルダータックルをして一発退場となり、その13分後にはLOルカン・ツイがイエローカード、数的不利ななかで戦わなければならず、後半に失速した。

 好発進したレベルズは次週(3月3日)、東京・秩父宮ラグビー場でサンウルブズと対戦する。

 なお、23日にニュージーランドのダニーデンでおこなわれたもう1試合は、ホームチームのハイランダーズがブルーズとの点の取り合いを41-34で制している。