大坂なおみ(日本/日清食品)は2月22日、「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月19日~24日/ハード)の準々決勝で、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と対戦したが、勝利には及ばなかった。カウントは2-6…

大坂なおみ(日本/日清食品)は2月22日、「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月19日~24日/ハード)の準々決勝で、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と対戦したが、勝利には及ばなかった。カウントは2-6、4-6、試合時間は1時間22分だった。

すでにおなじみの大坂は、200キロを超える速さのビッグサーブと力強いストロークを武器としており、現在のランキングは48位につけている。

過去には、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)やビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)といったランキング上位にも何度も勝利しており今後への期待も大きい。

また、大坂は今大会で第8シードのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)に1回戦で勝利したほか、2回戦ではアネット・コンタベイト(エストニア)を6-2、7-6(5)で破っており、いよいよ第1シードとの対戦となった。

一方で、ディフェンディングチャンピオンで今大会の第1シードであるスビトリーナは、小気味良い動きで先手を取って展開していくベースライナーで、2017年はプレミア5の3つの大会を含む5つのタイトルを獲得したほか、2018年の「ブリスベン国際」でも優勝するなど、勢いづいている。

同選手は2回戦でワン・チャン(中国)を6-1、5-7、6-2で下して、準々決勝に臨んでいる格好だった。◇   ◇   ◇

大坂はトスで勝ち、サービスを選択した。が、最初のゲームでは、ストロークの打ち合いでバックをネットにかけてしまったほか、アウトミスも重なり、大坂は3ブレークポイントをいきなり与えてしまった。

チャンスを掴んだスビトリーナは、1ポイントをミスで失ったものの、大坂のリターンに対する返球のアウトにも助けられ、第1ゲームでブレークを達成し、先行した。

スビトリーナは自身のサービスゲームで、デュースにもつれこみはしたものの、大坂と打ち合いで隙を見せずにキープした。大坂は0-2で、1ブレークダウンの追いかける展開となった。

さらに、2度目のサービスゲームでも、大坂は30-30からダブルフォルトで1ポイントを献上し、ブレークポイントのピンチ。大坂のダブルフォルトが続き、スビトリーナが連続でブレークした。

その後大坂は、スビトリーナのキープを許したほか第5ゲームでもキープできずに、5ゲームを連取される厳しい展開に直面。1ゲームも取れないまま、キープされれば1セット目を失うピンチとなった。

結局、大坂は1ブレークを返すとともに、自身のサービスをキープしはしたが、序盤の劣勢の挽回には至らず。2-6で第1セットを失った。

2セット目に入ると大坂は巻き返しを図り、自身のサービスゲームをキープした後、ストロークの打ち合いで優勢を保持。スビトリーナがストロークをアウトしてしまったほか、大坂がデュースサイドでボディ気味に来たサービスをバックでクロスにリターンエースを決めるなどし、0-40と3ブレークポイントを掴んだ。

さらに、スビトリーナがサービスの後、大坂のリターンに対する返球をアウトしてしまうミスなどもあり、ブレーク。大坂が、2セット目の冒頭で1ブレークアップのリードを築き、2-0とした。

大坂はしかし第7ゲームで、ストロークの打ち合いで優勢になる場面を見せたものの、振るわず。自身のアウトミスなどで、15-40の2ブレークポイントを与えてしまった。

続くポイントでは、アドサイドでのバックハンドでのラリーから、大坂は、フォアハンドでストレートにコースを変えようとしてネットミス。スビトリーナにブレークを与え、リードを帳消しにされてしまった。

さらに、4-4からのサービスゲームで大坂は、アドバンテージをにぎられると、スビトリーナの鋭いリターンをなんとか返球したものの、スビトリーナがオープンスペースに打ち込みウィナー。スビトリーナのブレークとなった。

最後はスビトリーナがサービング・フォー・ザ・セットを危なげなくキープして、勝利を決めた。

スビトリーナは準決勝で、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)に6-4、6-3で勝利したアンジェリック・ケルバー(ドイツ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」のスビトリーナ戦でボールを追いかける大坂

(Photo by Francois Nel/Getty Images)