ロジャー・フェデラー(スイス)が世界ランキングトップへの返り咲きを狙い、「ABN AMRO ワールド・テニス」に出場。金曜日にその目標を達成した。その上同選手は日曜日のトーナメント決勝では優勝し、素晴らしい1週間に歓喜の声をあげた。フェデラ…

ロジャー・フェデラー(スイス)が世界ランキングトップへの返り咲きを狙い、「ABN AMRO ワールド・テニス」に出場。金曜日にその目標を達成した。その上同選手は日曜日のトーナメント決勝では優勝し、素晴らしい1週間に歓喜の声をあげた。

フェデラーは不調のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を1時間もかからずに、6-2、6-2で破り、自身97個目となるタイトルを手にした。

「なんて1週間だっただろう。本当に信じられないよ」とフェデラーは話し、「目標は準決勝に進むことだったけど、トーナメントを制した。もちろん本当に興奮しているし、とても、とても嬉しいよ」ともコメントした。

36歳のフェデラーは、以前プレースタイルが似ていることから「ベビーフェデラー」とも言われたディミトロフを倒し、対戦成績を7勝0敗とした。

フェデラーがロッテルダムのトーナメントで3つ目のタイトルを獲得したのは、公式に世界ランキングトップに返り咲く日の前日だった。トップへの返り咲きは、最後に世界ランキング1位に輝いてから5年4ヶ月ぶりとなる。

そして月曜日、世界ランキング1位を保持する最年長の選手となった。なんと最初に世界ランキング1位になってから14年の月日が経っている。

グランドスラムのタイトル20個を保持するフェデラーの次の目標は、100個目のタイトルを手にすることだと話す。

フェデラーは決勝前、より攻撃的なプレーヤーが勝利するだろうと話していた。ディミトロフは開始から強気の攻めを見せ、力強いフォアハンドとバックハンドでフェデラーを圧倒し、第一ゲームをラブゲームで奪った。

しかし、フェデラーはすぐにディミトロフのグラウンドストロークに対応し始め、第5ゲームで最初のブレークポイントを制した。フェデラーはその後再びブレークを奪ってゲームカウント5-2とし、そのまま第1セットを奪った。

フェデラーは第2セットもディミトロフにプレッシャーを与え続け、第1ゲームでブレークに成功。ゲームを支配し続けわずか55分で優勝に漕ぎ着けた。

ディミトロフがサービスで奪ったポイントが55パーセントだったのに対し、フェデラーは82パーセントものポイントをサービスで奪った。

ディミトロフは力強いスタートを切った後、身体的に苦しんでいるように見えたが、彼はその後単純に本調子ではなかったと話した。

「今の状態のロジャーに対しては100%の力でなければ戦えない」とディミトロフは語った。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は「ABN AMRO ワールド・テニス」で優勝したフェデラー

(AP Photo/Patrick Post)