18日の紅白戦で笠原から一発、「何となく打てると思っていた」 より一層、逞しくなってシーズンを迎えそうだ。ソフトバンクの…

18日の紅白戦で笠原から一発、「何となく打てると思っていた」

 より一層、逞しくなってシーズンを迎えそうだ。ソフトバンクの上林誠知外野手がさらに進化した証を早速見せてくれた。

 宮崎キャンプ第4クール最終日の18日。この日は前日17日に続き、このキャンプで2度目の紅白戦が行われ、ここで上林はチームの実戦第1号本塁打を放った。後攻の白組で「5番・右翼」で出場すると、5回にその一発は飛び出した。紅組の3番手、笠原大芽が投じた2球目のスライダーを捉えると、快音を残した打球は右翼スタンドへと消えていった。

「初球がスライダーで、2球目も来るかなと思って打ったら、打てたので良かったです」。まだ紅白戦の段階での一発だけに大きな満足感があるわけではない。昨春のキャンプでもチーム1号を放っており、2年連続の一発に「何となく打てると思っていたんですよね」。2月18日は父親の誕生日。バースデープレゼントとなり「あとでLINEしときます」と、ちょっとだけ顔を綻ばせた。

 昨季、ブレークを果たした22歳。初めて開幕スタメンに名を連ね、134試合に出場。シーズン終盤に調子を落としたが、それでも13本塁打を放ち、打率.260の成績。実質レギュラー1年目で十二分な成績だったが、クライマックスシリーズ突破の瞬間をベンチ外で迎えて涙を流し、日本シリーズでも満足に出場機会は与えてもらえなかった。充実感よりも、悔しさが残る1年となった。

2018年さらなる進化へ、テーマは「継続力」

 迎える2018年。工藤公康監督がキャンプイン前に発表したレギュラー6人の中に、上林の名前はなかった。定位置獲得のためには、再び競争を勝ち抜かなければならない。そして、昨季と同じ轍を踏むわけにはいかない。

 1年を通して成績を残すために「昨年はいい状態が続かなかった。いい状態を続けていかないことには、いい打率も残ってこない。印象も悪い。何とか、今年は波を少なくしたい」と、「継続力」をテーマに掲げて練習に取り組んできた。肉体も一回りスケールアップし、まずはその成果が1つ発揮された。

「相手が左投手だったのが良かったかな」とも上林は言う。昨季、右翼手の中心として起用されていたが、相手の先発が左投手の時はスタメンから外れたり、左投手に代わると代打が送られたりもした。確固たる地位を掴むために「左投手との結果は意識しています。ワンポイントで出てくる左サイドが打てなかったというのは事実なので。サイドでも打てるように、でも左投手は肩の開きを抑えられますし、今日の笠原さんのような左のオーバースローに苦手意識はない。結果を出していくしかないですね」という。

 ライバルも数多い。その中でレギュラーの座を掴むには、結果というアピールを続けていくしかない。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)