「ニューヨーク・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/2月12~18日/ハードコート)大会5日目、錦織圭(日本/日清食品)は準々決勝で、世界ランキング91位のラドゥ・アルボット(モルドバ)と対戦。錦織は4-6で第1セットを落とした。右手首の怪…

「ニューヨーク・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/2月12~18日/ハードコート)大会5日目、錦織圭(日本/日清食品)は準々決勝で、世界ランキング91位のラドゥ・アルボット(モルドバ)と対戦。錦織は4-6で第1セットを落とした。

右手首の怪我からの完全復活を目指す錦織。今大会、ATP(男子プロテニス協会)ツアーレベルへの復帰大会として出場している。1回戦はノア・ルビン(アメリカ)に7-5、6-3、2回戦でエフゲニー・ドンスコイ(ロシア)に6-2、6-4と、ここまでの2戦すべてストレート勝ちでの準々決勝進出を決めていた。2回戦では改良したサービスフォームも好調で、ATPによると錦織は「サーブが本当によかった。特に第2セット。リズムを取り戻し始めて最初のサーブが本当にうまくいっていて、でも今日は他も全てしっかりしていた。積極的にプレーしていたし上り調子だった」「試合毎によくなっている。ここまでは順調。今日はまた一番いい状態だったと思う」と語ったという。

両者は今回が初めての対戦。相手のアルボットは今大会2回戦で、第3シードの地元ジョン・イズナー(アメリカ)を破って勝ち上がってきた。試合はそのアルボットのサービスから開始。

立ち上がりはお互いサービスゲームをキープする展開の中、先に仕掛けたのは錦織。第5ゲームに前後左右への揺さぶりを見せ、0-40とブレークチャンス。その後、クロスに短くて鋭いフォアハンドショットを繰り出し、錦織が先にサービスブレークを果たした。しかし直後のゲーム、アルボットも強力なショットを打ち、両者激しい打ち合いに。特に錦織がセカンドサーブになると、相手の思い切りよい攻めに合い、ここは即座にブレークバックを許してしまう。

ゲームカウント3-3の第7ゲーム、アルボットが積極的にフォアハンドに回り込む攻めを見せ、再び両者譲らないラリー戦。一度はアルボットのキープとなりかけたが、錦織がチャレンジシステム(審判の判定に異議を申し立てるシステム)を使い再度ポイントをやり直すことに。すると錦織は、らしさを見せるバックハンドのダウン・ザ・ラインでサービスブレーク。またも試合を一歩リードした。

流れを掴みたい錦織だったが、次のゲームでは突然ファーストサービスが入らなくなる苦しい展開に。さらにダブルフォルトで相手にブレークチャンスを与えてしまった錦織。何とかデュースに持ち込んで粘るも、このゲーム4度目のブレークポイントでアルボットにブレークバックされてしまう。

第5ゲームから第8ゲームまでは一転して両者ブレーク合戦。我慢比べの第1セットは錦織4-5の第10ゲーム、再び錦織が15-40のピンチを迎えた。ファーストサービスに苦労している様子で、その影響かストロークでも少しタイミングが合わないシーンも。結局ここをサービスブレークされ、第1セットは落とした。

試合は先に2セットを先取した方が勝利の3セットマッチ。現在、2セット目に進んでいる。(テニスデイリー編集部)※写真は「ニューヨーク・オープン」1回戦のときの錦織圭

(Photo by Rich Graessle/Icon Sportswire via Getty Images)