「ABN AMRO ワールド・テニス」(オランダ・ロッテルダム/2月12~18日/ハード)でフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)は2月13日、カレン・ハチャノフ(ロシア)に勝利し、1回戦の突破を決めた。カウントは3-6、7-6(1)、7…

「ABN AMRO ワールド・テニス」(オランダ・ロッテルダム/2月12~18日/ハード)でフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)は2月13日、カレン・ハチャノフ(ロシア)に勝利し、1回戦の突破を決めた。カウントは3-6、7-6(1)、7-6(5)、試合時間は2時間32分だった。

ハチャノフは、198センチの長身から繰り出すビッグサービスや強打のストロークを武器にしている21歳の若手の一人。ランキングは2月12日付けで48位となっている。

一方のコールシュライバーは、低く滑るバックハンドのスライスや回転のよく効いたキックサーブを武器にする34歳のベテラン選手の一人で、現在は36位につけている。トップ100位圏内ではそれぞれ中盤につけている選手同士の試合になった格好だ。◇   ◇   ◇

試合は実力者同士のものらしく、引き締まった形で展開。お互いにサービスゲームをキープし、1セット目には1度しかブレークは見られなかった。

数少ないチャンスをものにしたのは、ハチャノフで、4ゲーム目のコールシュライバーのサービスゲームをラブゲームでブレーク。1ブレークアップの貴重なリードを確保した。

1セット目はそのまま、両選手ともに、ブレークを許さず、お互いに付け入る隙のないまま推移すると、ハチャノフが、中盤に得た1ブレークアップのリードを守りきり、1セット目を取得した。

第2セットに入っても、お互いに主導権をなかなか譲らない展開が継続。ハチャノフが4ゲーム目にブレークしてリードしたものの、直後にコールシュライバーがブレークバック。ゲームカウントが再び均衡を取り戻した。

ハチャノフが4-4で迎えた第9ゲームで、攻勢をかけて、3ブレークポイントを握るとブレーク。コールシュライバーはブレークバックしてイーブンに戻すと、2セット目の結果はタイブレークにもつれこんだ。

結局、ハチャノフが、タイブレークを落とし、勝ちきれずに、試合はファイナルセットに入った。

最終セットでまず優位に立ったのは、再三ブレークで先行してきたハチャノフで、3-2からのコールシュライバーのサービスをブレークしたが、コールシュライバーは落ち着いてすぐさまブレークバック。その後、再び、ブレークダウンとなったコールシュライバーは、ここでもイーブンに戻すと、タイブレークに持ち込んだ。

その中でハチャノフが最初の2ポイントでリードしたものの、コールシュライバーがドロップショットでポイントを取り、巻き返しを図りはじめた。最後はハチャノフはラリーでのアウトミスやリターンをネットにかけるミスも生んでしまい、コールシュライバーが勝利を掴んだ。

コールシュライバーは2回戦で、ロジャー・フェデラー(スイス)かルベン・ビーママンズ(ベルギー)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ABN AMRO ワールド・テニス」でのコールシュライバー

(Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)