今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)で黒星発進していたスコットランド代表とフランス代表が、2月11日にエディンバラのマレーフィールドで対戦し、ホームチームのスコットランド代表が32-26で逆転勝ちした。 優勝争いに残るため、連敗…

 今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)で黒星発進していたスコットランド代表とフランス代表が、2月11日にエディンバラのマレーフィールドで対戦し、ホームチームのスコットランド代表が32-26で逆転勝ちした。

 優勝争いに残るため、連敗はしたくない両チーム。
 先制したのはフランスだった。前半2分、WTBテディー・トマが敵陣10メートルライン付近の大外から抜けて内へ鋭く切り込み、ゴールへ駆け抜けた。さらにSHマクシム・マシュノーのブーツで得点を重ね、序盤に10点リードする。

 対するスコットランドは12分、敵陣22メートルライン内の連続攻撃をWTBショーン・マイトランドが左隅にフィニッシュし、タッチライン近くからのSHグレイグ・レイドローのコンバージョンキックも決まって3点差とした。

 しかし、ジャック・ブリュネル新ヘッドコーチのもとでチーム再建中のフランスは、FWがブレイクダウンで奮闘するなどして相手のペースにはさせない。すると26分、またもWTBトマが魅せ、右外でボールをもらうと、今度は無人のスペースへチップキックを放ち、スコットランドの選手を惑わせインゴールに転がった楕円球を自ら押さえ、流れを引き戻した。

 ホームで負けられないスコットランドは31分、自陣からのカウンターで敵陣22メートルライン内に入ると、CTBヒュー・ジョーンズが壁に穴を開けてゴールに持ち込み点差を詰めたが、フランスが前半終了前にPGで加点し、14-20で折り返した。

 後半は、互いにショットで得点を重ねた。途中から入ったフランスのSHバティスト・サランが6点を加えた一方、スコットランドはレイドローが64分(後半24分)に4つ目のPGを成功させ、26-26の同点となった。

 勢いが増してきたスコットランドに対し、フランスは70分に自陣深くで反則を犯し、レイドローがPGを確実に決めて逆転。昨年は右足首の骨折で苦しんだレイドローだが、完全に復活した右足は76分にもチームに3点をもたらし、8本のゴールキックをすべて成功させ22得点という活躍だった。

 フランスは78分、敵陣22メートルライン内でラインアウトのチャンスがめぐってきたが、モールはパイルアップとなって相手ボールに変わり、残り時間を耐えたスコットランドがリードを守り切った。