いよいよ来年2019年9月から日本で、いやアジアで初めて開催される第9回ラグビーワールドカップ。開幕戦まで600日を切っているが、そのチケットの販売が1月から始まっていることはご存じだろうか。W杯マスコット「レン」(左)と「ジー」(右…

 いよいよ来年2019年9月から日本で、いやアジアで初めて開催される第9回ラグビーワールドカップ。開幕戦まで600日を切っているが、そのチケットの販売が1月から始まっていることはご存じだろうか。


W杯マスコット

「レン」(左)と「ジー」(右)もチケット発売イベントを盛り上げた

 1月27日(土)から2月12日(月)まで、「チームパック」と「スタジアムパック」のセット券が一般抽選販売の受付中だ。チームパックは選択した代表チームの予選プール全4試合が観戦でき、スタジアムパックは会場ごとの予選プール試合をすべて見ることができる。

 細かく説明すると、チームパックとは2017年11月時点で出場権を獲得していた日本、アイルランド、アメリカ、アルゼンチン、イタリア、イングランド、ウェールズ、オーストラリア、ジョージア、スコットランド、トンガ、ニュージーランド、フィジー、フランス、南アフリカの15の代表チームが対象だ。各チーム4試合が1セットになるのだが、価格は変わってくる。

 どうしても日本代表戦が全部見たい!という人であれば、迷わず「ジャパン チームパック」を選ぼう。2019年9月20日(金)のヨーロッパ地区代表戦(東京)、9月28日(土)のアイルランド戦(静岡)、10月5日(土)のヨーロッパ・オセアニアプレーオフ勝者戦(豊田)、10月13日(日)のスコットランド戦(横浜)と週末に集中しており、関東や東海地域に住んでいる人であれば、比較的移動がしやすいはずだ。今後、試合ごとのチケットも発売されるが、人気が集中してプレミアチケットになることは必至! 抽選機会を増やす意味でも検討する価値はあるだろう。

 日本代表より大会3連覇を狙う、人気のオールブラックスを堪能したければ、「ニュージーランド チームパック」を選ぼう。横浜、大分、東京、豊田で予選プールの全4試合を見られる。10月2日(水)の大分の試合のみ平日開催なので、休みを取って観光プランを立ててみてはいかがだろうか。

 さらにエディー・ジョーンズ前日本代表ヘッドコーチが率いるイングランドは、札幌、神戸、東京、横浜で試合が行なわれる。「イングランド チームパック」を購入すると、初戦のトンガ戦は9月22日(日)の夜に札幌でキックオフされるが、翌日は祝日のため仕事のある人でも見に行きやすいだろう。次の神戸の試合は木曜日なので、首都圏在住の人であれば、この日だけ休みを取ることができれば、比較的計画が立てやすいはずだ。

 個人的には、東京や埼玉といった関東近郊に住む人なら「アルゼンチン チームパック」をオススメしたい。アルゼンチンはプールCに入り、東京で2試合、花園、熊谷でそれぞれ1試合ずつ行なうので、比較的行きやすい。しかも対戦相手がイングランド、フランス、アメリカ、トンガと各大陸の強豪なので熱戦が期待できる。

 続いてスタジアムパックを見てみよう。スタジアムパックは札幌、釜石、熊谷、東京、横浜、静岡、豊田、花園、神戸、福岡、熊本、大分、それぞれの会場で行なわれる予選プール全試合が観戦可能なチケットだ。試合数が会場ごとに違うこともあり、価格は異なる

 例えば、「横浜パック」であれば、先述した日本対スコットランドに加え、予選プールのニュージーランド対南アフリカ、アイルランド対スコットランド、イングランド対フランスの4試合を観戦できる。決勝戦も行なわれる横浜国際総合競技場は7万人を収容する大きなスタジアムなので、比較的当選する可能性も高いと思われる。日本代表はもちろんのこと、世界のトップのチームをたくさん見ることができるので、ワールドカップの雰囲気を十二分に楽しめるに違いない。

 同じく日本代表戦と他の強豪が見たい場合は豊田や静岡も狙い目だ。「豊田パック」では2019年10月5日(土)の日本代表戦が含まれるし、それ以外にもウェールズ対ジョージア、南アフリカ対アフリカ地区代表、ニュージーランド対イタリアを見ることができる。

 また「静岡パック」なら日本対アイルランド、南アフリカ対イタリア、スコットランド対ヨーロッパ地区代表、オーストラリア対ジョージアの4試合と、こちらも人気&強豪チームの試合が観戦できる。

 他にも復興を目指す釜石や熊本などに足を運んで、地元の人と一緒に盛り上がるのもラグビーならではの楽しみ方ではないだろうか。

 先述のように、これらのチームパックとスタジアムパックを購入できるチャンスは2月12日(月)までだ。自宅近くの会場で開催される試合がどうしても見たい、応援しているチームの試合が絶対見たいという人は、このセット券を申し込んだ方が、当選確率は上がるはずだ。

 そして、2月19日からは、通常チケットの販売が始まり、ここからは決勝トーナメントのチケットの発売も開始される。今後のスケジュールは下記の通り。

1.ラグビーファミリー(日本国内)先行抽選販売
申込期間:2018年2月19日(月)~2018年3月12日(月)

2.開催都市住民先行抽選販売
申込期間:2018年3月19日(月)~4月12日(木)

3.ラグビーフレンズ(日本国内)先行抽選販売
申込期間:2018年4月19日(木)~5月12日(土)

4.大会公式サポーターズクラブ会員先行抽選販売
申込期間:2018年5月19日(土)~6月26日(火)

5.第一次一般販売(抽選)
申込期間:2018年9月19日(水)~11月12日(月)

6.第二次一般販売(先着)
販売期間:2019年1月19日(土)

 ラグビーファミリーとは日本ラグビーフットボール協会(JRFU) 登録チームの選手・コーチ・レフリー、スタッフ、JRFUメンバーズクラブおよびサンウルブズ公式ファンクラブの会員を指す。大学や高校などのラグビー部、JRFUメンバーズクラブやサンウルブズのファンクラブに所属している人は、この先行抽選販売にチャレンジするといいだろう。

 次に開催都市住民先行発売が始まるので、スタジアムのある都市に住んでいる人は、見たい試合を選んで、申し込むことができる。

 ラグビーフレンズというのは元選手やトップリーグのファンクラブの会員などを指しており、また大会公式メールマガジン「ラグビーワールドカップ2019日本大会公式サポーターズクラブ」を購読している人も、5月19日から始まる先行抽選販売に申し込むことができる。

 ちなみに、支払い時にマスターカードを選択するとさらに当選確率も上がるので、マスターカードを持っている人は活用してほしい。

 当然ながら、日本代表戦やニュージーランド戦などの人気のチケットから完売することが予想されるため、チケットは早く抽選発売される機会から何度も申し込めば、その分チャンスは拡大する。どうしても見たいカードやチームがあれば、まずはセット券の抽選に申し込んだ方が得策だろう。

「4年に一度じゃない。一生に一度だ。―ONCE IN A LIFETIME ―」という2019年ラグビーワールドカップのキャッチコピーの通り、ワールドクラスの試合を生で見るという、またとない機会を逃さないようにしてほしい。