2018-19シーズン終了後フリーエージェントに

ウォリアーズの影のMVPこと、クレイ・トンプソン。シューターとしてだけではなく、ディフェンスも超一流、リーグを代表するツーウェイプレーヤーの一人だ。トンプソンほどの力があれば、ウォリアーズ以外でならエースを張ることができ、マックス契約も確実に得られるほどの選手だ。それでも本人はウォリアーズ一筋でのキャリアを希望している。

父親で、現役時代にはレイカーズの優勝に貢献したマイカル・トンプソンは、『SIRIUSXM NBA RADIO』に出演した際、こんなことを語った。

「息子は、他チームに行ってリーダーやエースになる必要はない。彼はウォリアーズでのプレーを気に入っている。ステフ(カリー)やKD(ケビン・デュラント)、チームメートとのプレーを心底気に入っている。ベイ・エリアでの暮らしも合っているようだ。それに、数年後にはサンフランシスコに新しいアリーナも完成する。クレイは退団など考えていない。あとはウォリアーズ次第だ」

トンプソンとウォリアーズの契約は2018-19シーズンで満了する。今のところ具体的な話は出ていないが、昨夏カリーと2億ドル(約218億円)を超えるスーパーマックス契約を結んだウォリアーズが次にマックス契約を締結する選手は、順当に考えれば、昨オフに大幅な減俸を受け入れ、球団が主力と再契約を結ぶための道筋を作ったデュラントしかいない。

NBAが設定するサラリーキャップの金額が大幅に跳ね上がらない限り、カリー、デュラント、トンプソン、ドレイモンド・グリーンの全員とマックス契約を結ぶのは極めて難しいだろう。もしチームが2019年にフリーエージェントになるトンプソンをあきらめ、見返りのために動くとすれば、契約最終年の来シーズン中か、最短で今年のオフになると考えるのが妥当だ。

ウォリアーズの新アリーナ『チェイス・センター』は、2019-20シーズン開幕戦がこけら落としとなる。トンプソンがその日をチームの一員として迎えられるかどうかは、父マイカルが言うように、ウォリアーズ次第ということになりそうだ。