ツインズが「正式オファー」との報道も…贅沢税が“足枷”の名門2球団も諦めず? MLB各球団のバッテリー組のキャンプインが…
ツインズが「正式オファー」との報道も…贅沢税が“足枷”の名門2球団も諦めず?
MLB各球団のバッテリー組のキャンプインが1週間後に迫り、ドジャースからFAとなったダルビッシュ有投手の去就問題は決着へ向けてようやく活発な動きを見せている。ESPNは当初から熱心だったツインズが「正式オファー」を出したと報じたが、スクープを連発する敏腕記者はヤンキース、そして昨季途中から所属したドジャースもまだ消えていないと伝えている。
米複数メディアの報道を総合すると、ツインズが出したオファーは総額1億ドル(約110億円)を超える4、5年契約と見られている。FA市場NO1評価のダルビッシュ獲得には、少なくとも同等の金額が必要と見られ、準備できる球団も限られてる。
ツインズ、カブスなどとともに、当初から獲得の有力候補と見られていたヤンキース、ドジャース。ただ、最大のネックとなっているのは贅沢税だ。大物が多い来オフのFA市場も見据え、今季は選手年俸を抑えて、なんとしても贅沢税を回避したい方針で、ダルビッシュ獲得は現実的ではないと見られていた。
実際に、両球団の強化責任者は大物FA選手の補強に消極的な姿勢を示し、“撤退”と報じられたこともあったが、まだ諦めてはいないようだ。困難と見られている球団内の高額選手の放出を引き続き画策し、“ダルビッシュ資金“を捻出しようとしているという。
未契約のダルビッシュ獲得へ、ヤンキースもドジャースも「資金繰り」
米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は7日(日本時間8日)の記事で、ヤンキースの先発投手が田中将大、ルイス・セベリーノ、ソニー・グレイ、CC・サバシア、ジョーダン・モンゴメリーの5人で固まっているように見えると分析しつつ、「しかし、球団はダルビッシュ争奪戦に参戦することへの可能性を含んだ他の争奪戦に向けた資金繰りのため、中堅手のジャコビー・エルズベリーをトレードしようとしている」と伝えた。
さらに、ダルビッシュの古巣についても「ドジャースは、年俸に関する余裕を作り出すために外野手のマット・ケンプを移籍させることを望んでいる。そしてそれは、ゆっくりと進んでいるダルビッシュとの交渉において手柄を立てる要素になるのかもしれない」とレポート。FA市場が歴史的な“停滞“ぶりを見せており、幸運なことにダルビッシュはまだ他球団と契約に至ってない。東西の名門は選手総年俸で余裕を作り出すことができれば、獲得に本腰を入れることになるという。
ローゼンタール氏の記事を受けて、CBSスポーツのマイク・アクシサ記者は米メディア「リバー・アベニュー・ブルース」に寄稿した記事の中で「ヤンキースはまだ先発投手を探している」と伝えた。争奪戦はどのような結末を迎えるのだろうか。(Full-Count編集部)