昨季左肘の遊離軟骨除去手術を受け、育成契約に“降格”に 思い切り左腕を振り抜いていた。昨季までの不安はどこに消えたのか。…
昨季左肘の遊離軟骨除去手術を受け、育成契約に“降格”に
思い切り左腕を振り抜いていた。昨季までの不安はどこに消えたのか。「去年と全然違う感覚があります。いい感覚ですよ。キャッチボールから感じはいいです」。迫力満点のボールを、捕手めがけてボールを投げ込み、宮崎・生目の杜運動公園のブルペンに捕球音を響かせた。
2年連続の日本一を目指すソフトバンクホークスに、再起に燃える男がいる。島袋洋奨投手、25歳。沖縄・興南高校時代には「琉球トルネード」として甲子園を沸かせ、春夏連覇を達成した左腕である。
高校卒業後は中央大に進学し、2014年のドラフト5位でソフトバンクへ。1年目の2015年に1軍デビューを果たすなど2試合に登板して期待されたが、昨季に厳しい現実が待ち受けていた。8月29日に左肘の遊離軟骨除去手術を受け、リハビリ生活に。さらにオフになると、リハビリ中であったこともあり、戦力外通告を受けて育成契約へと変更となった。
3桁番号のユニホームを見てこみ上げた悔しさ
3年間背負った背番号39から143に。2月1日のキャンプインを前に、3桁になったユニホームを目にすると、悔しさがこみ上げた。「やっぱり悔しさはありました。このユニホームが似合ってしまう前に、早く2桁に戻りたい。支配下を目指して、前半戦が勝負なので、出来るだけ早く、ですね」。
第2クール初日の6日のブルペンでは60球を投げ込んだ。そのボールには勢いが戻り、島袋らしい躍動感溢れるフォーム、そして力強い球だった。「肘は全く問題ないです。体がタテに使えている。それが自分の頭で理解出来てきた部分、体が覚えてきている部分がある。状態はとてもいいですね。体の使い方をオフに、頭もそうですし、しっかり動きを理解しながらやってきた」。その表情には、復調への手応えが滲んでいた。
「今はいいものが継続して出来てきているので、下地を固めて大事なところでパフォーマンスを出せるようにしたいです。状態はだいぶいい。去年と今年は全然違う感じ。去年は不安がある中での投球で一定じゃなかったんですが、今はそれがなく、自分の中でタテに使うことを意識して、右手の後を左手が追っていくイメージを持っている。それがうまく使えている」。戻ってきたボールと、己への自信。支配下復帰を目指し、島袋は必死にアピールを続けていく。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)