男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ」ワールドグループ1回戦、日本対イタリア(2月2~4日/日本・岩手県/屋内・ハードコート)の第4試合(シングルス)で杉田祐一(日本/三菱電機)とファビオ・フォニーニ(イタリア)が対戦。杉田は、6-3、1-…

男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ」ワールドグループ1回戦、日本対イタリア(2月2~4日/日本・岩手県/屋内・ハードコート)の第4試合(シングルス)で杉田祐一(日本/三菱電機)とファビオ・フォニーニ(イタリア)が対戦。杉田は、6-3、1-6、6-3、6(6)-7、5-7で惜しくも敗れた。この結果、日本は勝利数1-3でイタリアに敗北、残念ながらワールドグループ1回戦突破はならなかった。◇   ◇   ◇日本とイタリアのエース対決は4時間を超えるフルセットの激闘。ブレークは両者合わせて19回と、目まぐるしい展開となった。第1セットは杉田が先行し、3ゲーム連続で奪う上々の立ち上がり。一時はフォニーニにブレークを返されるもすぐに立て直し、6-3で幸先の良いスタートを切った。しかし第2セットでは、杉田はペースをつかめない。フォニーニの猛攻でリードされると、少し集中力が下がってしまったのか、ダブルフォルトからこのセット2度目のブレークを許し、そのまま1-6で落とした。流れを引き戻したい第3セット。杉田は先行を許すが、第3ゲームから4ゲーム連続で奪取。さらに第8ゲームは20分超え・デュース11回の大きな山場に。フォニーニは自身のサービスがダブルフォルトになると「コールが遅かった」と主審に猛抗議をする場面もあった。このゲームを杉田は集中を全く切らさずにブレークに成功。山場を乗り越えた杉田は6-3で第3セットを奪った。

このまま勝ちきりたい杉田だが、イタリアのエースは崩れない。杉田は5-4でサービング・フォー・ザ・マッチとなるも、土壇場で追いつかれると、タイブレークで競り負けセットカウントは2-2に。

お互い疲労が溜まった最終セットは、死力を尽くし両者2度ずつブレークしあう展開。この試合に勝利して1回戦突破に望みを繋げたい杉田だったが、5-5で迎えた第11ゲームでダブルフォルトをしてしまい、またもブレークを許してしまう。次のゲームも杉田は粘り続けたが、最後はフォニーニに押し切られ試合終了。杉田は幾度とチャンスがあったものの、惜しくも敗れてしまった。

試合後、杉田は自身のTwitterで「盛岡の皆さん沢山のご声援ありがとうございました。そして見に来てくれた子供達!!次は君たちの番だ!!何か少しでも伝われば幸せです。」と綴った。

1回戦敗退となった日本は、今年9月に行われるワールドグループ残留をかけたプレーオフに挑むことになる。(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ」でフォニーニに敗れた杉田祐一

(Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)