錦織圭(日本/日清食品)が、約5ヶ月ぶりに右手首故障から復帰。2大会目となる[ATPチャレンジャーダラス]では、苦戦しながらも決勝進出を果たし、世界ランキング158位マッケンジー・マクドナルド(アメリカ)と対戦。錦織は第1セットを6-1で先…

錦織圭(日本/日清食品)が、約5ヶ月ぶりに右手首故障から復帰。2大会目となる[ATPチャレンジャーダラス]では、苦戦しながらも決勝進出を果たし、世界ランキング158位マッケンジー・マクドナルド(アメリカ)と対戦。錦織は第1セットを6-1で先取し、続く第2セットも6-4で連取。ストレートで早くも復帰後初優勝を飾り、「今日は今まででベストなプレーができた」と完全復活へ向けて自信を深めた。

右手首ケガによる長期離脱から約5ヶ月。待望の復帰を果たした錦織圭が選んだ舞台は、「ATPワールドツアー」の下部にあたる「ATPチャレンジャー ニューポートビーチ」。初戦は1回戦敗退となったが、引き続き錦織は完全復活への足掛かりを求め、今週同カテゴリーの「ATPチャレンジャーダラス」にエントリーした。

迎えた復帰2大会目、錦織は1回戦でデニス・ノビコフ(アメリカ)にストレート勝ち(6-3、6-3)。2回戦でマティアス・バッキンガー(ドイツ)にフルセット勝利(4-6、6-4、6-4)。準々決勝はドミニク・コプファー(ドイツ)を7-6(3),6-3で下し、準決勝は世界ランク234位ジャン・ジェイソン(台湾)をサーブで崩してファイナル進出を決めた。

決勝戦の相手は、世界ランキング158位マッケンジー・マクドナルド。マクドナルドは、先日の全豪オープン2回戦で世界ランク4位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に4-6、6-2、6-4、0-6、8-6と健闘した選手。錦織は成長著しい22歳の若き才能と、復帰後初優勝をかけての対戦となった。

第1セットは錦織のサーブでスタート。相手のリターンが鋭い中でも、サービスエースを見せるなどキープに成功する。一方のマクドナルドも好調を維持しており、直後のゲームをキープ。

その中で最初にリードを奪ったのは錦織だった。第4ゲーム、マクドナルドのサービスゲームをブレーク。続く第5ゲームも、ダウンザラインで相手を振ってラブゲームでキープ。そのまま勢いに乗った錦織は、5ゲーム連取で第1セットを6-1と先取。復帰後初優勝まであと1セットとした。

第2セットはマクドナルドのサーブでスタート。お互いキープする展開が続くも、流れが変わったのは第5ゲーム、錦織がキレのあるストロークを発揮してブレークを記録。続く第6ゲームをキープして優位に立った。

その後は第7ゲームでマクドナルドがラブゲームでキープするなど意地を見せたが、錦織はここ数試合で一番良い動きを見せて、試合の流れを離さず。そして迎えた第10ゲーム、最後はラリーから相手のショットがアウトとなり、6-4で第2セットも連取。復帰後2大会目で、早くも初優勝を決めた。

試合直後のインタビューで錦織は、「全ての試合が自分にとってはチャレンジだった。今日は今まででベストなプレーができた」とコメント。まだまだ100%ではないが結果を残し、完全復活へ向けて自信を深めた。(テニスデイリー編集部)※写真はメンフィスの大会での錦織圭

(Photo by Stacy Revere/Getty Images)