カラダ作りや健康づくりのために活用されるサプリメント。その中でもっとも一般的なものがプロテインです。 しかしプロテインを使ってみようと思い立ったものの、商品があり過ぎてどれを選べば良く分からない。そんな悩みをよく聞きます。そこでプロテイン…

 カラダ作りや健康づくりのために活用されるサプリメント。その中でもっとも一般的なものがプロテインです。

 しかしプロテインを使ってみようと思い立ったものの、商品があり過ぎてどれを選べば良く分からない。そんな悩みをよく聞きます。そこでプロテイン初心者の方に向け、プロテインの効果と選び方をご紹介しましょう。

プロテインとは?

 プロテインと聞くと、「ムキムキになるサプリメント」「筋肉を増やすための薬」といったイメージをお持ちの方が多いようです。しかしプロテインとは、皆さんが普段食事から摂取している3大栄養素の一つ『たんぱく質』のこと。このたんぱく質は筋肉だけでなく、皮膚や髪の毛、爪などをはじめとしたカラダの材料となったり、酵素や免疫力の働きにも大きく関わったりするなど、人間にとって欠かせない栄養素です。

 プロテインを摂取する目的は、ほとんどが筋肉を増やすことにあります。筋肉の元となるたんぱく質を多く摂取することで、筋肉を効率よく増やすことができるのです。

プロテインの種類

 一般的に販売されているプロテインには、大きく分けて3つの種類があります。

1.ホエイプロテイン

 ホエイプロテインは牛乳から作られているプロテインです。吸収速度が速いことが特徴で、筋肉づくりに効果が高いとされます。そのため、一般的に販売されている多くの商品はこのホエイプロテインです。

2.カゼインプロテイン

 カゼインプロテインも、ホエイプロテインと同様に牛乳から作られるプロテインです。吸収速度がゆっくりしており、腹持ちが良いためダイエット時に多く活用されます。

3.ソイプロテイン

 ソイプロテインは大豆から作られています。大豆に含まれるイソフラボンが摂取できるため、女性向けに作られるプロテインの多くはソイプロテインです。食物繊維が豊富なため吸収速度がゆっくりで、ダイエットにも活用されます。

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プロテインを選ぶときに注目したいポイント

 プロテインを購入する場合、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。ここでは選ぶうえでのポイントをご紹介しますので、購入時の参考にしてください。

・たんぱく質含有率

 プロテインで効率良くたんぱく質を摂るためには、“たんぱく質含有率”を確認してみましょう。たんぱく質含有率とは、摂取したプロテイン量の中にどのくらいたんぱく質が含まれているかを表した数値。

 例えばたんぱく質含有率が80%の場合、100gプロテインを摂取したら80gのたんぱく質が摂れるということです。つまりたんぱく質含有率が高ければ、少ない摂取量でも多くのたんぱく質が摂れるということになります。

・値段

 プロテインも食品です。数回飲んだだけで、すぐに効果が現れるわけではありません。継続して摂取し続けるためには、やはり値段も重要でしょう。

 最近では、安いプロテインも多く販売されています。ドラッグストアやスポーツショップだけでなく、インターネットなどでも商品を調べてみてください。安い商品は質が悪いというイメージをお持ちの方がいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。たんぱく質含有率と値段からたんぱく質1gあたりの値段を計算して、コストパフォーマンスの高い商品を探すと良いでしょう。

・味

 値段同様、飲み続けるために重要なのが“味”です。最近は美味しい商品が多く販売されていますが、それでも好みによって好き嫌いはあるでしょう。味ばかりは、やはり飲んでみないと分かりません。気になった商品があれば、初めは内容量の少ないものを購入して味を確かめてみましょう。

・製法

 ホエイプロテインを購入する場合に、注目したいのが製法です。特に牛乳などでお腹が緩くなったり痛くなったりする人は、必ず確認しましょう。牛乳には乳糖と呼ばれる成分が含まれていますが、体質によってこの乳糖を消化することができず、腹痛やお腹の不調の原因になるのです。これを乳糖不耐症と呼びます。

 なお、ホエイプロテインは製法によってこの乳糖を含んでいたり、排除されていたりといった違いがあります。

 製法には以下の種類があります。

<WPC製法>

 一般的に安価で販売されているプロテインは、このWPC製法となっています。たんぱく質を抽出する際のろ過精度が低く、乳糖が含まれたままの状態。その一方で、たんぱく質以外の糖質やビタミン、カルシウムなども含まれているのが特徴です。

<WPI製法・WPH製法・CFM製法>

 これらの製法はWPC製法よりも細かくろ過されており、乳糖が除去されています。そのため、乳糖不耐症の人でも安心して飲むことができるでしょう。

 WPI製法は高純度のたんぱく質が摂取できる製法で、WPH製法は、半分消化された状態で体内に吸収しやすいように加工されています。また、CFM製法はWPI製法で抽出したたんぱく質に加え、筋肉づくりに効果的な栄養を追加で配合した製法です。どれも手間がかかっているため、WPC製法よりも若干値段が高い商品が多くなっています。

おわりに

 プロテインは筋肉づくりに効果的なサプリメントである一方、ただ飲むだけで筋肉はつきません。しっかりトレーニングを行い、適切なたんぱく質を摂取することでこそ効率よく筋肉がついていくのです。カラダづくりを少しでも効率よく行いたいという方は、ぜひプロテインの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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[著者プロフィール]
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。スポーツ系専門学校での講師や健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師経験も多数。そのほか、テレビや雑誌でも出演・トレーニング監修を行う。日本トレーニング指導者協会JATI-ATI。
【HP】https://wada0129.wixsite.com/takumiwada

<Text:和田 拓巳/Photo:Getty Images>