フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日~6月5日)の3日目。 男子シングルス1回戦に登場したラファエル・ナダル(スペイン)は、ふたたび、彼がもっとも得意とすることをやり始めた。ロラン・ギャロスのレッドクレーの上で、対戦相…

 フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日~6月5日)の3日目。

 男子シングルス1回戦に登場したラファエル・ナダル(スペイン)は、ふたたび、彼がもっとも得意とすることをやり始めた。ロラン・ギャロスのレッドクレーの上で、対戦相手を叩きのめす、ということを。

 9度にわたって全仏を制したナダルは、今大会は第4シード。サム・グロス(オーストラリア)を相手に6-1 6-1 6-1で圧勝し、全仏での勝利数を71勝(敗戦はわずか2回)と増やした。

 世界100位のグロスは、2度目の全仏出場で、まだ2回戦進出ができていない。15度目のグランドスラム・タイトルを狙うナダルを破るには、彼にはショットの多彩さとパワーが足りなかった。

 「ひどい、ほんとにひどいな」 ナダルが第1セットを快調に進める中、バックハンドをネットに引っかけたグロスは、自分自身に向かってこうつぶやいた。

 ナダルは昨年、準々決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ、ロラン・ギャロスでの連勝記録「39」に終止符を打っている。(C)AP