フランス・パリで行われている全仏オープン(5月22日~6月5日)の2日目。 暗さが、試合を終わらせた。第2シードのアンディ・マレー(イギリス)が最初の2セットを落としてから挽回を果たしている最中、審判がマレーをフィリップ・シャトリエ・コ…

 フランス・パリで行われている全仏オープン(5月22日~6月5日)の2日目。

 暗さが、試合を終わらせた。第2シードのアンディ・マレー(イギリス)が最初の2セットを落としてから挽回を果たしている最中、審判がマレーをフィリップ・シャトリエ・コートから引きずり出した。彼はラデク・ステパネク(チェコ)を相手に第3セットを取り、第4セットを4-2とリードしているところだった。

 「暗くなってきたな」と、結果的にマレーはその日、最後となったゲームの少し前をこうしぶしぶ認めた。

 マレーは大会最年長の37歳に対して、最初の2セットを3-6 3-6で落としたあと、自分自身に対する怒りをあらわにしていた。「レッツ・ゴー!」の叫び声とともに、彼は第3セットを6-0で取ると、流れを逆転させる。このセットのマレーはサービスゲームでわずか2ポイントしか落とさなかった。

 試合の流れがやっと自分のほうに傾き始める中、マレーはできるだけ長くプレーしたがっていた。だからこそ彼は、ステパネクによる“時間の浪費作戦”に見える行動に対して、腹を立て、苛立っていた。

 「彼はプレーをスローダウンさせるために、どれだけのことをすれば気が済むんだ?」とマレー。第3セットを落としたあとステパネクがトイレ休憩をとったときに、審判にこう尋ねていた。

 この試合はマレーから3-6 3-6 6-0 4-2で日没順延となり、続きは24日、フィリップ・シャトリエ・コートの第2試合に組まれている。(C)AP(テニスマガジン)