第24回早慶ラクロス定期戦が5月15日(日)に慶大のホームである日吉陸上競技場で行われた。対戦相手の早大は早慶戦9連敗中であり、打倒慶大への思いは強い。10連覇か。10年ぶりの勝利か。意地と意地のぶつかり合いとなった。 前半、5分に相手のパ…

第24回早慶ラクロス定期戦が5月15日(日)に慶大のホームである日吉陸上競技場で行われた。対戦相手の早大は早慶戦9連敗中であり、打倒慶大への思いは強い。10連覇か。10年ぶりの勝利か。意地と意地のぶつかり合いとなった。 

前半、5分に相手のパス回しを先発に抜擢されたMD伊藤(経2)がカットすると、ボールを繋ぎ、最後はMD浅野(環4)がゴール前で反則を受ける。そこで得たフリーシュートを浅野がきっちり決め大事な一戦の先制点をもぎ取る。7分に慶大のディフェンス時の反則から今度は早大にフリーシュートを与えてしまい、失点。直後の9分に再びフリーシュートを得るとAT出原(経3)が決めまたもリードを奪う。さらに攻勢を仕掛けた慶大は直後にAT西村(経2)のシュートがネットを揺らしたが、反則を取られノーゴール。すると、12分13分と立て続けに早大にゴールを決められこの試合初めてリードを許す。20分に慶大はゴール前に侵入したMD白子(文3)がショットを決め再び同点。23分に1点取られるも、24分G横田(経3)のセーブから、MD浅野がゴール前にロングパスを渡すと最後はAT西村が落ちついて、出てきたGを見極めループシュートを流し込んで同点に追いつく。シーソーゲームとなったが、前半を4-4で終える。

後半早々、早大の反則からボールを奪った慶大は繋いでいき、AT西村がシュートを放つも相手のGのセーブに阻まれる。さらに5分にはAT出原がフリーシュートからゴールを決めたかと思ったが、イン・ザ・クリースの反則。勝負所でのアタックの反則が勝敗を分けた。一方早大は反則によって流れを完全に引き寄せていった。その後、早大がゴール前でボールを回す時間が増えていき19分までに3得点を奪い試合を決定づけた。慶大も必死のディフェンスで食らいついていったが、それを上回る早大アタック陣巧みなパス回しには主将のMD渡邉(法4)も「技術の差を感じた」と完敗だった。4-7で敗れ、早慶戦10連覇の夢は潰えた。

10連覇。環境が変わり、選手も変わって行く中で10年間勝利のタスキを繋がなければならない。達成すればとてつもない偉業であった。「大きな十字架を背負っていた」(浅野)。当然選手たちには大きなプレッシャーがかかっていただろう。ただ、【3冠=日本一】を目標とするチームにとって改めてゼロからチームを見直さなければならなくなったことは間違いない。秋のリーグ戦で早大は必ずや大事な一戦で相見えるだろう。その時、本当の真価が問われる。2016.5.15を”WIN THE DAY”シーズンにとって大事な日であったと振り返れるよう慶大女子ラクロス部の新たな戦いが始まる。

(記事:森田悠資)