高額年俸選手との抱き合わせでトレードへ?トレード期限が近付くと、思いもしない大物選手の名前がしばしばトレード候補に挙がる。多くのケースは憶測に過ぎないのだが、『火のないところに煙は立たない』とも言う。昨シーズンにはオールスターゲームの直後に…

高額年俸選手との抱き合わせでトレードへ?

トレード期限が近付くと、思いもしない大物選手の名前がしばしばトレード候補に挙がる。多くのケースは憶測に過ぎないのだが、『火のないところに煙は立たない』とも言う。昨シーズンにはオールスターゲームの直後にキングスのフランチャイズプレーヤーだったデマーカス・カズンズのトレードが決まった。

今年もNBAはその時期を迎えている。先週、ホーネッツが生え抜きのケンバ・ウォーカーを含むトレードを検討していると『ESPN』が伝えた。ウォーカーにとっては『寝耳に水』の話だ。

メディアから心境を聞かれたウォーカーは、「トレードされたらショックだけど、初めてのことだから、どういう気分になるか分からない」と当惑する気持ちを素直に明かしている。

「トレードの噂で自分の名前が出たのは初めてのことだ。もしトレードされたら気分は良くないだろうね。僕はこのチームでプレーして、心と魂をこのチームと街に捧げている。噂が消えるまで、やるべきことは変わらない」

ウォーカーは、まだチーム名がボブキャッツだった2011年のドラフト全体9位でチームから指名され、今ではリーグを代表するポイントガードの一人にまで成長した。今年もリザーブながらオールスターに選出される可能性もある。

そんなウォーカーがトレード候補に浮上するのは、チーム再建が一向に進まないからだ。2004年の創設以来、ホーネッツがプレーオフに進出したのはわずかに3回。チーム名が現在のものに変更されてからポストシーズンに勝ち進めたのは、2015-16シーズンのみとなっている。

かつての最強センターことドワイト・ハワード、2013-14シーズンの新人王マイケル・カーター・ウィリアムズを獲得した今シーズンも、18勝26敗で東カンファレンス11位に低迷している。また、サポーティングキャストのニコラ・バトゥームとは年俸2000万ドル(約22億円)超え、コディ・ゼラーもエースのウォーカー以上の年俸を受け取る契約を結ぶなど、クラブ財政を圧迫する契約を抱えてもいる。ならば、思い切ってエースと高額年俸選手を抱き合わせにして、他チームから将来性のある若手を複数獲得する、という決断をしても不思議ではない。

ホーネッツと東カンファレンス8位バックスとのゲーム差は4.5。もしこれ以上ゲーム差が広がれば、ホーネッツが大きな決断を下す可能性はある。