この試合は3回戦屈指の好カードになると思われていたが、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)が圧勝する結果となった。20日の夜におこなわれた3回戦で、2016年の「全豪オープン」の覇者がマリア・シャラポワ(ロシア)を6-1、6-3のストレートで…

この試合は3回戦屈指の好カードになると思われていたが、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)が圧勝する結果となった。

20日の夜におこなわれた3回戦で、2016年の「全豪オープン」の覇者がマリア・シャラポワ(ロシア)を6-1、6-3のストレートで下した。これで女子の4回戦進出者でグランドスラム制覇を経験したのはケルバー1人を残すのみとなった。

5つのメジャータイトルを獲得しているシャラポワは、2016年にドーピング検査で陽性となって15ヶ月間の出場停止処分を受けており、それ以来となる「全豪オープン」だった。

2回戦までにシード選手が敗退する波乱が続く中、シャラポワは順当に2つの勝利を収めて自信を深めていたが、昨年ランキングを大きく下げたあとに復調し、現在12連勝中のケルバーに対しては打つ手がなかった。

「直近の12ヶ月、24ヶ月で多くのことを学びました。2016年は最高の年でしたが、昨年はやや困難な1年でした。ですが、私のことを知っている人なら、私が決して諦めないということを知っています」と、「全豪オープン」と「全米オープン」のいずれのタイトルも守ることができず、さらに年間ランキングが1位から21位まで転落してしまったことを振り返ってケルバーは話している。

シャラポワによれば、ケルバーはコート上でアグレッシブで、多くのリスクをものともしないプレーを見せていたという。

「リターンゲームでは多くのミスをして、彼女に自信を与えてしまいました。もっと質を高めて改善していかなければならないことがたくさんあります。今はその途中です。時間をかけてしていかなければならないことがまだまだたくさんあります」と敗れたシャラポワは語った。(C)AP(テニスデイリー編集部)※写真はシャラポワを破って4回戦進出を決めたケルバー

(AP Photo/Vincent Thian)