<全日本卓球選手権2018・大会7日目・女子シングルス準決勝・東京体育館>全日本卓球最終日の第一試合で注目のカードが実現。リオ五輪女子団体でメダルを獲った石川佳純(全農)と伊藤美誠(スターツSC)が準決勝で対戦した。過去の対戦と今大会の両選…

<全日本卓球選手権2018・大会7日目・女子シングルス準決勝・東京体育館>

全日本卓球最終日の第一試合で注目のカードが実現。リオ五輪女子団体でメダルを獲った石川佳純(全農)と伊藤美誠(スターツSC)が準決勝で対戦した。

過去の対戦と今大会の両選手

石川と伊藤は過去に何度も対戦しており、直近の国際大会では8月のチェコオープンで石川が、ブルガリアオープンで伊藤が、それぞれ勝利している。

今大会、伊藤は混合ダブルス、女子ダブルスで二冠。シングルスでもここまで落としたゲームはわずか2と絶好調。

対する石川は、初戦となった4回戦は苦しいゲームとなったが、その後尻上がりに調子を上げている。昨年連覇が途絶え、雪辱に燃える今年はフィジカルを強化してきた。

伊藤が強気のスマッシュで石川を打ち抜いた




試合序盤、石川のロングサーブと積極的な攻撃が決まり、石川が1ゲームを先取。

しかし2ゲーム目から流れが変わる。長いラリーになれば石川に分があるため、伊藤は台の近くに位置しラリーになる前に両ハンドでスマッシュで決めに行く戦術を選択。徐々にカウンタースマッシュの成功率が上がっていった。

石川もそのスマッシュを待って応酬する場面もあったが、伊藤の勢いを止めきれず。最後は伊藤のフォアスマッシュが決まり、決勝進出を決めた。



石川は敗戦後「ラリーにして勝とうと思ったが弱気になって、2ゲーム目から全てのボールが入れるだけになってしまった。スマッシュを食らい、精神的ダメージがあった。しっかり反省して世界選手権に向けて頑張る」とコメントした。

決勝進出を決めた伊藤は女子ダブルス、混合ダブルスとの三冠を狙う。

試合結果

伊藤美誠4(7-11、11-7、11-8、11-6、11-8)1石川佳純

文・写真:ラリーズ編集部