<全日本卓球選手権2018・大会6日目・男子シングルス準々決勝・東京体育館>平野美宇のスピード卓球を取り入れた森薗が初のシングルスベスト4入り男子シングルスの準々決勝で、森薗政祟が渡辺裕介をゲームカウント4−2で破り、自身初の準決勝進出を決…

<全日本卓球選手権2018・大会6日目・男子シングルス準々決勝・東京体育館>

平野美宇のスピード卓球を取り入れた森薗が初のシングルスベスト4入り

男子シングルスの準々決勝で、森薗政祟が渡辺裕介をゲームカウント4−2で破り、自身初の準決勝進出を決めた。両選手はともに明治大学所属で今大会男子ダブルスにペアとして出場し、ベスト8入りしている。

そんな二人の対戦は、「裕介は明治で僕の次のキャプテン。一番一緒に練習し、一番長い時間を過ごしている」と森薗が話した通り、お互いの手の内を知り尽くしてるため、長いラリーが続く見応えのある試合となったが、森薗が先輩の意地を見せ勝利。



この対戦を振り返り、森薗は「チキータは効かないし、台から下がってしまったし、内容的には自分の良くないところが出てしまったが、最後は勝てて良かった。去年のアジア選手権で平野美宇選手が中国を倒したのを見て、彼女のスピード卓球を研究し取り入れている。そこからユニバーシアードで優勝したりと、シングルスでも勝てるようになった。」とコメント。

明日の準決勝で対戦する張本については、「昨年のチャイナオープンでストレート負け。その時は意識し過ぎて自分のスタイルを崩してしまった。明日は自分らしいプレーをして倒したい」と語った。

敗れた渡辺は、昨年のジュニア王者である木造勇人(愛工大名電高)、丹羽を破った吉田雅己(協和発酵キリン)に勝利するなど、ノーシードからベスト8に入り、今大会の台風の目となった。

ゲーム間にバナナ?森薗のルーティンに注目




森薗には様々なルーティンがある。そのうちの一つが、ゲーム間の栄養補給にバナナを食べることだ。食べたバナナの皮をベンチコーチに渡す光景などが時折見られ、ファンの間では話題になっている。

最終日の明日も、森薗の気迫のこもったプレーとともにルーティンにも注目が集まる。

文・写真:ラリーズ編集部