4回の優勝経験を持つダビド・フェレール(スペイン)は、月曜日にニュージーランドで開かれた「ASBクラシック」1回戦で、10代の中国人選手ウー・イービン(中国)を7-6(7)、6-4で破るのに、自身の全経験を動員する必要があった。世界ランク3…

4回の優勝経験を持つダビド・フェレール(スペイン)は、月曜日にニュージーランドで開かれた「ASBクラシック」1回戦で、10代の中国人選手ウー・イービン(中国)を7-6(7)、6-4で破るのに、自身の全経験を動員する必要があった。

世界ランク37位・ATPツアー第7シード・35歳のそのスペイン人選手は、世界ランク314位・18歳のウーを、両セットで困難を乗り越えて、2時間弱で破った。

「経験の差が決め手でした」と、一進一退の試合の後に安堵したフェレールは言った。「私は、彼よりも18年分長い経験があるので、重要な局面では全ての経験を生かしてプレーしました」とも語った。

「全米オープン・ジュニア」の覇者でジュニアランク1位のウーは、出だしは緊張しており第1ゲームではサーブを落としてしまう。しかし、耐久戦となった第6ゲームでは、5回のデュース(うちウーが4回ブレークポイントを得た)の末にブレークする。

2人の選手の実力は拮抗しており、ラリーは度々20回以上に及ぶこともあった。

第1セットはタイブレークに突入し、フェレールは序盤に4-0のリードを奪った。ウーが猛反撃するものの、最終的にはフェレールがセットを勝ち取った。

第2セットでは、フェレールは4-2とリードするが、5-4の時点でウーがブレークして第10ゲームに滑り込んだ。そのゲームでは、ウーがブレイクポイントを落とし、ダブルフォルトしてしまったことで、フェレールの勝利が決まった。

「ウーはとてもタフな選手」「ジュニア世代が成長して来ていて、この試合も簡単なものではありませんでした」とフェレールは語った。

「ある年の初めての試合は簡単ではないし、今年もそうでした。それでもこの試合に勝てた事にはとても大きな意味があるし、次の試合ではより良いプレーをしたいです」ともフェレールは付け加えた。

フェレールの第2試合の相手は、昨年は決勝まで勝ち残ったジョアン・ソウザ(ポルトガル)になるだろう。彼はドナルド・ヤング(アメリカ)を6(8)-7、6-4、6-2で下した。

ヤングとの試合でのソウザのサーブは強力で、9回のサービスエースを奪い、ファーストサーブが入った場合は92%の確率でポイントを得ている。対照的にヤングは苦闘し、14回のブレークポイントでキープは10回だった。

(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真はウーに苦しみながらも勝利したフェレール

(Photo by Anthony Au-Yeung/Getty Images)