ユリア・ゲルゲス(ドイツ)が年末からの勢いを新年にも持ち込み、第1シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を6-4、7-6 (4)で下して「ASBクラシック」で優勝を遂げた。それは折しも、ウォズニアッキが世界ランキングで2位に浮上す…

ユリア・ゲルゲス(ドイツ)が年末からの勢いを新年にも持ち込み、第1シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を6-4、7-6 (4)で下して「ASBクラシック」で優勝を遂げた。それは折しも、ウォズニアッキが世界ランキングで2位に浮上することが決まった翌日に起きた。

ゲルゲスは2017年の最後の2大会で優勝しており、今回オークランドで9度のトライで初となるシングルスのタイトルを獲得したことで、連勝記録を14に伸ばした。

「単にここで優勝したということだけでなく、ここ数週間の私のプレーの一貫性、安定していいパフォーマンスができていることに、大きな意味があるわ」「そのことを誇りに思うし、私はすべての瞬間を楽しんでいます」

と語った。

ゲルゲスは、ウォズニアッキに守備に回ることを強いた。自信をもってサービスを打っていたゲルゲスは、11本のサービスエースを奪い、パワフルなグラウンドストロークでウォズニアッキを後方に押しやり、22本のフォアハンドのウィナーを記録。対するウォズニアッキのフォアのウィナーは4本にとどまった。

雨により大会の2日間がプレー不可能となったせいで、準々決勝と準決勝の双方を土曜日に行わざるを得なくなり、ウォズニアッキはこの試合に先立ち、「私はもう17歳じゃない」と言いつつ、1日に激しい5セットをプレーした影響を背中や脚に感じていると認めていた。

反対にゲルゲスは、出だしから活力に満ちたプレーをし、最初のゲームでブレークすると、次の自身のサービスゲームをラブゲームでキープした。第1セットを通し、ゲルゲスは自身のサービスゲームではまったく揺るがず、ウォズニアッキに膨大なプレッシャーをかけた。

ゲルゲスは、ダブルフォルトをして30-40とした第2セットの第4ゲームまで相手にブレークポイントを与えていなかったが、このピンチでも彼女はサービスエースによって直ちに危機を回避していた。

また、彼女は第6ゲームでもブレークポイントに直面したが、ふたたび強力なサービスでそれを凌いだ。ウォズニアッキがついに3度目のブレークポイントをものにし、4-4と追いついたのは第8ゲームでのことだ。

そこからはお互いがサービスゲームをキープして、勝負はタイブレークへ。タイブレークではゲルゲスが3度、ウォズニアッキが2度のミニブレークを果たし、最後はゲルゲスが最初のマッチポイントで自分のサービスからのポイントを取って優勝を果たし、ウォズニアッキとの対戦成績を6勝4敗にした。

「私たちは本当に多くの戦いを繰り広げてきた。彼女(ウォズニアッキ)はテニス界で最高のファイターのひとりだわ」とゲルゲスは言った。

敗れはしたが、ウォズニアッキは自信をもって「全豪オープン」へ向かうと言った。

「今週、多くの試合を経験したけど、それが私が望んでいたワークアウト、トレーニングの一環となったの。明日1日休みを取ったあとにメルボルンに飛んで、向こうのコートとコンディションに慣れるという段階にスムーズに移ることができる。いい2週間になるように今から願っているわ」とウォズニアッキは語った。

(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は「ASBクラシック」で優勝したゲルゲス

(Photo by Phil Walter/Getty Images)