マリア・シャラポワ(ロシア)は5日、「深センオープン」でカテリーナ・シニアコバ(チェコ)と準決勝で対戦したが、決勝への進出はならなかった。カウントは2-6、6-3、3-6、試合時間は1時間55分だった。シャラポワは、不正薬物を使用していたこ…

マリア・シャラポワ(ロシア)は5日、「深センオープン」でカテリーナ・シニアコバ(チェコ)と準決勝で対戦したが、決勝への進出はならなかった。カウントは2-6、6-3、3-6、試合時間は1時間55分だった。

シャラポワは、不正薬物を使用していたことから出場停止処分などもあり、59位と大きく下げており、昨年のツアー復帰以後、上位への返り咲きを図っているところ。同選手は1回戦でミハエラ・ブザネスク(ルーマニア)を2回戦で、ザリナ・ディアス(カザフスタン)と対戦し、勝ち上がってきていた。

一方の、シニアコバは現在、47位の21歳。2017年には、「深センオープン」で優勝した実績もあり、シャラポワにとっても侮れない対戦相手となった。

試合は、シニアコバが先行する形で展開。第3ゲームでシャラポワは、ブレークを許すと、第7ゲームでもサービスゲームを落とし、第1セットは非常に苦しい展開となった。そのまま挽回するチャンスもなく、1セット目を明け渡した。

他方で、2セット目にシャラポワは意地を見せ、巻き返しを図った。2ゲーム目のリターンでデュースを繰り返しながらもしつこく食い下がると、同選手は球威でまさるストロークで押し込んだ。エースを何本も放つ形で、ブレークに成功。

続くサービスゲームでもネットプレーも駆使してキープし、リードを確かなものにすると、その後は両者ともサービスゲームを譲らずに、シャラポワがイーブンに戻し勝負の行方は第3セットに持ち越された。

最終セットでは、しかし、中盤の勝負どころとなる第6ゲームでシャラポワが、ラリーからアウトボールを打ってしまうなど、リターンのシニアコバがリードする展開となる。ダブルフォルトを重ねて、15-40のブレークポイント。シャラポワはそこで、エースをとられてしまいブレークされると、最後まで1ブレークダウンを取り戻せずに敗戦となった。

シニアコバは決勝戦で、シモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「深センオープン」の準決勝のコートに入るシャラポワ

(Photo by Zhong Zhi/Getty Images)