国別対抗大会「ホップマンカップ」の第6日目で、ロジャー・フェデラー(スイス)は4日、ジャック・ソック(アメリカ)とシングルスで対戦し、7-6(5)、7-5と、ふたたび強さを見せ付けた。すでに2勝していたスイスチームを決勝進出を決定付ける勝利…

国別対抗大会「ホップマンカップ」の第6日目で、ロジャー・フェデラー(スイス)は4日、ジャック・ソック(アメリカ)とシングルスで対戦し、7-6(5)、7-5と、ふたたび強さを見せ付けた。すでに2勝していたスイスチームを決勝進出を決定付ける勝利に大きく近づける試合となった形だ。

「ホップマンカップ」は、オーストラリアのパースで開催される国別対抗の大会で、参加チームは男女1名ずつ。全8チームが参加し、グループAとBの2つにわかれてリーグ戦を行い、その結果の1位同士が直接対戦して、優勝が決まる。

チーム同士の各対戦は、男子シングルス、女子シングルス、ミックスダブルスをそれぞれ行い、2勝すれば勝ちとなる。日本からは杉田祐一(日本/三菱電機)と大坂が出場中だ。

今回、フェデラーとベリンダ・ベンチッチ(スイス)のスイスチームと、ソックとココ・バンダウェイ(アメリカ)のアメリカチームがそれぞれラウンドロビンの中の1試合とした対戦した。

その中で、フェデラーとソックは序盤から、ほぼ完璧なキープ合戦を披露。フェデラーが3-2のリードで迎えた6ゲーム目に、0-40とトリプルブレークポイントを握った。が、ソックのサーブ&ボレーやサービスエースなどの早い展開に阻まれ、ブレークにはいたらなかった。

1セット目がそのままタイブレークに入ると、お互いにミニブレークをし合ったが、結局、フェデラーが押し切り、1セット目を手にした。

2セット目に入っても、中盤までは1セット目とほとんど同じ流れで、両者ともにブレークを仕切れないまま、終盤に入った。試合が動いたのは5-5で入った第11ゲームで、デュースになりアドバンテージとなったポイントでフェデラーが、フットワークを生かして粘ると、ソックがたまらずネットミスを犯し、ブレーク。2セット目の流れを決定づけた。

フェデラーは結局、自身のサービスゲームをひとつも落とさず、キープし、ソックにも勝ちきった。ラウンドロビンの全勝まであと1勝のスイスチームとしても、3勝目を実現させるための大きな白星を挙げた格好だった。(テニスデイリー編集部)

※写真はコートに入場する際のフェデラー

(Photo by Paul Kane/Getty Images)