グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が2つのマッチポイントをしのいで、ワイルドカードで出場のジョン・ミルマン(オーストラリア)を下し、「ブリスベン国際」連覇への望みをつないだ。こちらも連覇を目指すカロリーナ・プリスコバ(チェコ)は2012…
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が2つのマッチポイントをしのいで、ワイルドカードで出場のジョン・ミルマン(オーストラリア)を下し、「ブリスベン国際」連覇への望みをつないだ。
こちらも連覇を目指すカロリーナ・プリスコバ(チェコ)は2012年の優勝者であるカイア・カネピ(エストニア)に3-6、7-5、6-2で勝利し、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)との準決勝に進出した。
4日のナイトマッチは、昨年の王者たちが相手にリードを許す展開となった。
ディミトロフは「ATPファイナルズ」を制して以来となる最初の試合で、ミルマンを相手に4-6、7-6 (8)、6-3で勝利したが、2時間30分にわたって苦戦を強いられ、試合終了時には深夜を回っていた。
世界ランク3位のディミトロフは第1セットの最終ゲームでブレークを喫し、128位のミルマンに1セットのリードを許した。第2セットでは互いにブレークを取り合ったあと、この大会の第1シードであるディミトロフが2つのサービスゲームをなんとかキープしてタイブレークに持ち込んだ。
ディミトロフはタイブレークでは最初0-3とリードを許したが、4ポイントを連取してリードを奪い、その後、5-6、6-7でそれぞれ迎えた相手のマッチポイントを懸命のプレーでしのぎ、2つ目のセットポイントを制して、試合は第3セットにもつれこんだ。
「力が解放されたと感じました。彼が自分の限界を引き出したんです」
「ああいう場面では、その場でなんとかできるようになることがあるんです。アグレッシブなテニスをしたのが報われました」
「約1ヶ月ぶりの試合で、やや鈍っているような感じでしたが、同時に興奮もしていて、リズムに乗ろうと努めました」とディミトロフは語った。
ディミトロフはこのあとの準々決勝で、チョン・ヒョン(韓国)を7-6 (3)、5-7、6-4で下したカイル・エドマンド(イギリス)と対戦する。
プリスコバは「ブリズベン国際」の優勝で昨シーズンの開幕を迎え、7月には世界ランク1位となり、年間ランキング4位で2017年を終えている。
第1セットではカネピの力強いグラウンドストロークに苦しんだプリスコバだったが、第2セットで活路を見出し、第3セットではリードを奪う展開となった。
スビトリーナの準々決勝の対戦相手であったジョハナ・コンタ(イギリス)は、第3セット中に臀部の異常により途中棄権し、スビトリーナが準決勝に進出することになった。
コンタは右臀部の異常のため治療を受けたあと2ゲームをプレーしたが、スビトリーナがサービスゲームをキープした直後にネットに歩み寄り、試合続行が不可能であることを告げ、1-6、7-6 (6)、3-2 (途中棄権) で第3シードのスビトリーナの勝利となった。
途中棄権を余儀なくされたコンタであるが、この2日前には、世界ランク2位のガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が自身のシーズン初戦となった試合で脚の痙攣に苦しみ、その試合の第3セットで途中棄権している。
コンタは、来週開催される「シドニー国際」で連覇に挑めるほどの回復が望めるか、または2016年に準決勝、昨年は準々決勝まで進出した「全豪オープン」を目指すべきかについて、答えを出していない。
「自分が最初に感じた感覚のようなものでしかわかりませんが、これも必ずしも信頼できるものではありません」と彼女は負傷について語っている。「なので、実際に多く語っても気が落ち着くということでもありません」
「低度の張りであって筋肉の痙攣がこれ以上起きなければ幸い、と考えています」とも語った。
(C)AP(テニスデイリー編集部)
※写真は2018年の初戦を白星で飾ったディミトロフ
(AP Photo/Tertius Pickard)