錦織圭(日本/日清食品)は、「負傷した手首が5セットマッチを戦える状態には至っていない」として、今季「全豪オープン」の欠場を決めた。水曜日、彼の代理人オリバー・ヴァン リンドンクは、2014年「全米オープン」の準優勝者である錦織の欠場を、電…

錦織圭(日本/日清食品)は、「負傷した手首が5セットマッチを戦える状態には至っていない」として、今季「全豪オープン」の欠場を決めた。

水曜日、彼の代理人オリバー・ヴァン リンドンクは、2014年「全米オープン」の準優勝者である錦織の欠場を、電子メールで発表した。今シーズン最初のグランドスラムである「全豪オープン」は、1月15日から始まる。

錦織は8月以来、手首の怪我が原因で試合から遠ざかっており、今回の怪我によるグランドスラム欠場は2大会目となった。

彼以外にも、現在負傷を抱えているトップ選手は少なくない。

先週水曜、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は「『全豪オープン』の会場入りするかどうかまだ分からない」との声明をウェブサイト上で発表した。

彼は、過去グランドスラム12勝の内6勝を「全豪オープン」で挙げているが、右肘の負傷のため、7月以来どの試合にも出場していない。彼は来週、「全豪オープン」への出場可否判断に先立って、オーストラリアで行われる2つのエキシビジョンイベントに参戦し、肘の様子を見る予定だ。

世界ランク1位で、昨年の「全豪オープン」ではロジャー・フェデラー(スイス)に次ぐ準優勝の成績を残したラファエル・ナダル(スペイン)も怪我をしている一人だ。2017年は「全仏オープン」、「全米オープン」で優勝し、グランドスラムでの勝利数を16に引き上げたが、厄介な右膝の故障を抱えており、今週行われた「ブリスベン国際」を欠場している。

また、3度グランドスラムを制したアンディ・マレー(イギリス)も、腰の悪化が原因で「ブリスベン国際」を欠場しており、今後手術を受ける道を選ぶ可能性がある。

錦織は「ATPワールドツアー」の下部ツアーにあたる「ATPチャレンジャー」から、ツアーに復帰することを検討している。まずは、1月22日からカリフォルニア州ニューポートビーチで、そしてその1週間後にダラスで開催される大会にエントリーする予定だ。なお、今季出場する最初のATPワールドツアー大会は2月の「ニューヨークオープン」になると、みられている。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は2015年「ATPファイナルズ」公式会見の様子。左から錦織圭、ジョコビッチ、マレー、フェデラー、スタン・ワウリンカ(スイス)、ナダル、トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)、ダビド・フェレール(スペイン)

(Photo by David M. Benett/Dave Benett / Getty Images for Moet & Chandon)