国別対抗大会「ホップマンカップ」で、ロジャー・フェデラー(スイス)は2日、ロシアと対戦し、その中でシングルス戦に出場し、見事に勝利を手にした。日本戦で1勝を上げた後に、さらに決勝進出に向けてチームを前進させた格好だ。「ホップマンカップ」は、…

国別対抗大会「ホップマンカップ」で、ロジャー・フェデラー(スイス)は2日、ロシアと対戦し、その中でシングルス戦に出場し、見事に勝利を手にした。日本戦で1勝を上げた後に、さらに決勝進出に向けてチームを前進させた格好だ。

「ホップマンカップ」は、オーストラリアのパースで開催される国別対抗の大会で、参加チームは男女1名ずつ。全8チームが参加し、グループAとBの2つにわかれてリーグ戦を行い、その結果の1位同士が直接対戦して、優勝が決まる。

チーム同士の各対戦は、男子シングルス、女子シングルス、ミックスダブルスをそれぞれ行い、2勝したチームの勝ちとなる。

フェデラーはスイス対ロシアの1試合目となる男子シングルスで、カレン・カチャノフ(ロシア)との試合に臨み、持ち前の高い技術を生かした展開で勝ちきった。カウントは6-3、7-6(8)だった。

試合は第1セットは、お互いにブレークから入る展開だった。カチャノフがバックハンドや得意の強打から、ネットに出ようとするフェデラーの脇を抜くパッシングを披露。第1ゲームからブレークする。

一方のフェデラーも、カチャノフの力強いサービスの隙間をぬって、ブレークを達成。イーブンに戻すと、自身のサービスをキープする展開に持ち込む。次のカチャノフのサービスを、フェデラーは破り、結局、そのまま押し切って1セット目を取得した。

2セット目は一転して緊迫感のある試合運びになり、両選手のキープが続いた。タイブレークに入ると、フェデラーとカチャノフが激しく競り合った。が、フェデラーが、ベースライン付近の左右中央付近から逆クロスにフラット気味の深いアプローチから、すかさず前進して、最後はハイボレーで決めきるなど、技術の高さを生かしたプレーでポイントを積み重ねた。

結局、タイブレークも、フェデラーが確保し、激しく競り合ったセットも自分のものにし、勝負を決めた。

「ホップマンカップ」では3日、カナダ対ドイツ、オーストラリア対ベルギーの試合予定が組まれている。

(テニスデイリー編集部)
※写真はスイス対ロシアのシングルス戦直後のフェデラー(左)、右はカチャノフ
(Photo by Paul Kane/Getty Images))