「ブリスベン国際」(2017年12月31日~2018年1月7日/オーストラリア・ブリスベン/屋外ハードコート)のシングルス1回戦で、第8シードのミーシャ・ズベレフ(ドイツ)とジョン パトリック…

「ブリスベン国際」(2017年12月31日~2018年1月7日/オーストラリア・ブリスベン/屋外ハードコート)のシングルス1回戦で、第8シードのミーシャ・ズベレフ(ドイツ)とジョン パトリック・スミス(オーストラリア)が対戦し、6-4、7-5でズベレフが2回戦進出を決めた。試合時間は1時間28分。

ズベレフは昨年の「全豪オープン」の4回戦で世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス)に勝利し、自身初となる準々決勝進出を果たした。その後はロジャー・フェデラー(スイス)に敗れるも、大会後の世界ランキングで35位となり、自己最高順位を更新した(現在は33位)選手で、世界ランク4位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の10歳離れた兄でもある。

一方のスミスは世界ランク218位ではあるものの、地元というアドバンテージがある。

試合は両者ともにネットプレーヤー、サウスポーということで、似たプレースタイル同士の戦いとなった。どちらも自身のスタイルを貫こうとし、ネットに出ていくスピーディーな試合展開となった。

第1セット、両者がキープを続ける中、先にブレークしたのはスミス。しかし、ズベレフがも負けじとブレークし返し、その勢いのまま第1セットを6-4で先取。

続く第2セットもズベレフの勢いは止まることなく、第1、第3ゲームと続けてブレークする。スミスはここまでか、と思われたが、第4ゲームでブレークバックして粘りを見せると、続く第5ゲームでは目の覚めるようなパッシングショット、スマッシュ、エースを立て続けに決めてキープし、ミーシャに追いすがる。

ズベレフもそうはさせまいと踏ん張るが、ここをキープすればズベレフの勝ちになるという第10セットでスミスにブレークされてしまう。が、やはりズベレフの方が一枚上手だった。翌第11ゲームで再びブレークし返すと、続く第12ゲームも連取し、7-5でスミスを破って2回戦進出を決めた。

敗れたスミスは地元選手ということもあるが、途中から見せた果敢なプレーに会場から大きな拍手が送られた。

ズベレフは試合後のインタビューで「オーストラリアは地元からかなり離れているけれど、早めに現地入りしたこともあり、良いコンディションで試合に臨むことができた」と語った。

勝利したズベレフは、明日行われる1回戦、フェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)とマイケル・ムモー(アメリカ)の勝者と対戦予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真は昨年の「チャイナ・オープン」でのズベレフ

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)