5月22日の日曜日から、2週間にわたって開催される「全仏オープン」(本戦5月22日~6月5日/フランス・パリ/クレーコート)の男女シングルスのドローが発表された。 キャリア・グランドスラム(四大大会のすべてに一度は優勝すること)の達成を…

 5月22日の日曜日から、2週間にわたって開催される「全仏オープン」(本戦5月22日~6月5日/フランス・パリ/クレーコート)の男女シングルスのドローが発表された。

 キャリア・グランドスラム(四大大会のすべてに一度は優勝すること)の達成を目指すノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)と、9度にわたり全仏チャンピオンとなったラファエル・ナダル(スペイン/5位)は、それぞれ勝ち上がれば準決勝で対戦する可能性がある。ジョコビッチはこれまでに11のグランドスラム・タイトルを獲得しているが、全仏オープンだけまだ優勝がない。

 ルー・イェンシュン(台湾/100位)と1回戦で対戦するジョコビッチは、ナダルと同じ、ドローのトップハーフに入った。昨年のジョコビッチは準々決勝でナダルを倒しており、それはナダルにとってロラン・ギャロスでの2度目の敗戦だった。

 ロジャー・フェデラー(スイス)が背中の故障により出場を取り消したため、ナダルは第4シードに繰り上がり、ジョコビッチと準々決勝で対戦する可能性を避けることができた。

 そのナダルは1回戦で、ビッグサーバーのサム・グロス(オーストラリア/95位)と対戦する。

 前年覇者のスタン・ワウリンカ(スイス/4位)と、アンディー・マレー(イギリス/2位)は、それぞれ勝ち上がればもうひとつの準決勝で対戦する可能性がある。

 ジョコビッチは全仏オープンで、過去4年で3回決勝に進みながら、敗れてきた。彼がもしも全仏優勝を遂げれば、1969年に年間グランドスラム(同一年で四大大会を制すること)を達成したロッド・レーバー以来、誰も果たすことのできていない、4連続のグランドスラム大会優勝の可能性を手にすることになる。今年1月の全豪オープンを制したのはジョコビッチだ。

 ジョコビッチは、今季37勝3敗という記録を手にパリに乗り込んできたが、前週のイタリアン・オープン決勝ではマレーに敗れている。そのマレーは、ロラン・ギャロスで初めて第2シードとなり、1回戦では予選勝者と対戦することになった。  一方、女子のドローを見ると、ディフェンディング・チャンピオンのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ/1位)が、初戦で世界76位のマグダレナ・リバリコバ(スロバキア)と対戦する。

 第1シードのセレナは順当に勝ち上がれば、準々決勝で世界5位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦する可能性がある。さらに勝ち進めば、準決勝で、1月の全豪オープン決勝でセレナを破って初のグランドスラム優勝を果たした、世界3位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)と対戦する可能性がある。(C)AP(テニスマガジン)